2019年08月01日号
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ルミニズム

Luminism

広義には光と影のコントラストや光の効果を強調する画法を指し、狭義には1850年代から70年代にかけてのアメリカで起こった写実主義的な風景画の傾向を指す。アメリカのルミニズムは、壮大な自然、特に荒野などを好んで描いた19世紀中頃のハドソン・リバー派から派生した傾向。19世紀アメリカの風景画に対するこの語の用法は、後にホイットニー美術館の館長も勤めたジョン・バウアーによる1954年の著述に始まるとされる。ハドソン・リバー派の中に含めて語られることも多いが、とりわけハドソン・リバー派の代表者であるトマス・コールより下の若い世代の画家たちに対して当てられる。横長の画面に空を大きく取り、朝日、夕焼け、雲間から差し込む日光といった光景を、筆跡を抑制した静寂で神秘的な画面に仕上げる点に特徴を持つ。ハドソン・リバー派との峻別は曖昧であり、明確な一傾向を指す美術史用語としては疑問の声もある。

著者: 成相肇

参考文献

  • American Light: Luminist Movement, 1850-75, J. Wilmerding, Joanna Cotler Books, 1980

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