2019年06月15日号
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恵比寿映像祭

Yebisu International Festival for Art & Alternative Visions

東京都写真美術館において、2009年より毎年開催されている映像祭である。この催しが他の国内映画祭と異なるのは、「映画祭」ではなく「映像祭」と称していることからも明らかなように、写真、劇映画、実験映画、ヴィデオ・アート、アニメーション、ドキュメンタリー映画、科学映画やTVドキュメンタリーなどのアーカイヴ的映像、ヴィデオやフィルムによるインスタレーションなど、きわめて多岐にわたる領域を「映像」として包括している点にある「写真」を映像として取り扱っているフェスティバルは珍しいが、これは、主催が東京都写真美術館であることに起因している。また、展示・上映作品は公募によらず、コンペティション形式でもないために、全体として企画展の性格が強い。第1回のテーマが「オルタナティヴ・ヴィジョンズ “映像の新次元”」であったように、全体的なテーマは毎年存在するものの、各上映プログラムごとに個別のゲスト・キュレーターを配置しているために、それぞれの領域のコンテクストの深さを保ったまま、領域横断的な全体構成を可能としているなどプログラム構成に工夫が見られる。以上のように、他の国内映画祭がフォローできない部分を補うような、ユニークなイヴェントとなっているといえよう。

著者: 阪本裕文

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