2019年10月15日号
次回11月1日更新予定

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RSVPサイクル

RSVP Cycles

建築家、ランドスケープ・デザイナーのローレンス・ハルプリンによって1960年代後半に創出された、個人と集団の創造性を高め、集団で諸問題を解決するメソッド。R(Resources)は、その集団が活動の基礎とするもので与えられた環境のすべての(主観的・客観的)要素を含んでいる。S(Scores)は、楽譜に発想を得ているものの音楽活動に限らず集団が活動する際の乗り物のようなもので、スコアの指示はそれを実行する者の自由裁量が与えられている開放的なものからそうした自由裁量の余地がない制限的なものまである。P(Performance)は、グループによってスコアを実行する段階である。V(Valuacton)は、パフォーマンスの要約や分析、討論とそのまとめを行ない、次の活動へとつないでいく段階である。これらのプロセスは連なって展開されるが、各要素の順序は固定されない。重視されるのは、共有された体験をもつこと、実りのない状況を避けること、誰もが集団的成果に加わったと感じるような状況をつくることである。こうしたプロセスは、66年に舞踊家である妻のA・ ハルプリンと実施した合同夏期ワークショップにおいてその端緒を得て、医師のポール・バーム、建築家のジム・バームズらがワークショップに参加することで深められることとなった。このメソッドは、環境デザイン、ダンス、演劇に限らず、家族や個人間の関係、社会での活動などの分野も含めた、集団的創造全般に向けられており、今日多分野で実施されているワークショップ活動の基盤になっている。

著者: 木村覚

参考文献

  • 『集団による創造性の開発 テイキング・パート』, ローレンス・ハルプリン、ジム・バーンズ, 牧野出版, 1989

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