2019年07月15日号
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2019年04月15日号のバックナンバー

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【ウィーン】移民と芸術──ウィーン世紀末から100年後に

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[2019年04月15日号(丸山美佳)]

今年2019年は「日本オーストリア友好150周年」に関連して、クリムトやウィーン世紀末の展覧会が日本でも開催されるという。ウィーン世紀末と呼ばれるのは、まだオーストリアがオーストリア=ハンガリー二重帝国であった時代である。それ以降、第一次世界大戦を経て1918年に帝国は崩壊し、1938年にヒトラーの母国としてドイツナチス党に併合され、第二次世界大戦終結10年後の1955年になってやっとオーストリアは独立を迎える。日本と同じく、帝国主義からファシズム、そして戦後の資本主義と民主主義という激動の時代の変化のなかでの多くの死と喪失、そして断絶や忘却を伴ったオーストリアが辿った歴史は、現在のヨーロッパ全体の、そして世界的に「他者」に対して排他的になっている傾向と切っても切り離せない。
本稿では、ウィーン世紀末から100年後、私が拠点とするオーストリアの文化的かつ社会的文脈を背景に、現代の「移民」の状況と文化芸術の関係について描き出してみたい。

黒いコードの群れ──「クリスチャン・ボルタンスキー─Lifetime」展

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[2019年04月15日号(北野圭介)]

瀬戸内国際芸術祭や大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ、さまざまなグループ展で、これまでにも多くの作品を日本で発表してきたクリスチャン・ボルタンスキー。今年2月9日から、大阪の国立国際美術館で開催されている「クリスチャン・ボルタンスキー─Lifetime」展は、彼の1960年代末の初期作品から最新作までを網羅する日本初の大規模な回顧展である。自身によって構成されたその展示会場は、まるで大きなひとつの映像音響装置のようである。「物質」「テクノロジー」「情動」をテーマに映画、メディア、社会を洞察する北野圭介氏は本展をどう見ているのだろうか。(artscape編集部)

キュレーターズノート

柳瀬安里《線を引く》

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[2019年04月15日号(中井康之)]

「モダニズムの歴史は、純化、あるいは、包括的な浄化の歴史であり、芸術から、それにとって非本質的なものすべてを除去する歴史である。…芸術におけるモダニズムの政治的な類似物が、人種的純粋さという考えや、汚染するとおもわれるものを排斥するアジェンダをともなった全体主義であったと認めることは、驚くべきことではなく、単に衝撃的なのである。……グリーンバーグは、ニューヨーク近代美術館の展覧会に関して、明白に述べている。『いま広まっている極端な折衷主義は不健康であり、教条主義と不寛容の危険を冒してでも阻止しなければならない』」★1

収集活動と展覧会活動が次なる展覧会を生む──
「インカ・ショニバレCBE:Flower Power」

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[2019年04月15日号(正路佐知子)]

2019年3月21日、福岡市美術館は2年半の休館期間を経てようやくリニューアルオープンした。リニューアルオープンを記念する展覧会は「これがわたしたちのコレクション+インカ・ショニバレCBE:Flower Power」、大規模なコレクション展示と、英国を代表する国際的なアーティストであるインカ・ショニバレCBE(1962- )の国内初個展の2本立てである。今回のキュレーターズノートでは、リニューアルオープンという大事業にあって十分に広報できているとはいえない、筆者が企画担当した後者の展覧会について紹介したい。

トピックス

オルタナティヴ・アートスクール
──第4回 自分たちに必要なプロジェクトをつくる アートプロジェクトの0123

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[2019年04月15日号(白坂由里)]

街場に出たアートプロジェクトを通じて、現代アートを初めて知ったという鑑賞者も増えている昨今。そもそもアートプロジェクトはなんのためにあるのか。ほんとうにわたしたちの生活に必要なものなのだろうか。そんなことを根底から問い直しながら、アートの仕事が未経験でも、自分たちに必要なアートプロジェクトを考えられるようになる連続講座が「アートプロジェクトの0123(オイッチニーサン)」(以下、0123)だ。

アート・アーカイブ探求

エドゥアール・マネ《草上の昼食》──不滅の複層的イメージ「三浦 篤」

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[2019年04月15日号(影山幸一)]

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