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2019年10月15日号のバックナンバー

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フォーカス

没入するモノたち──チェルフィッチュ×金氏徹平『消しゴム山』

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[2019年10月15日号(池田剛介)]

例えばここに積み重ねられたスツールがある[図1]。IKEAで販売されている、なんの変哲もない大量生産品。ひとつずつ上から外せば座ることができる。だが同時にこの物体は、いま積み上げられた状態で存在している。黒い円盤が一定間隔で垂直方向に反復され、その円盤の中心とも周縁とも言えない絶妙な中間地帯では、八つの穴が中央を取り囲むかのように円陣を為している。円盤と円盤の狭間からは緩やかな弧を描いて棒状の物体がいくつも突き出しており、これらは並行的に連なり面を形成しながら、円筒形の内へと誘うドレープのついた緞帳のように見えなくもない……

キュレーターズノート

アーティストたちの客観性──高松コンテンポラリーアート・アニュアル vol.08/社会を解剖する

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[2019年10月15日号(橘美貴)]

高松コンテンポラリーアート・アニュアルは2009年にvol.00からスタートし、今回が9回目となる。今年は「社会を解剖する」をテーマに、碓井ゆい、盛圭太、照沼敦朗、加藤翼、村上慧がそれぞれ1部屋ずつ展示を行なった。本稿では、これら5名のアーティストたちの作品・展示と社会との関わりを追いながら展覧会をレポートする。

木版画から樹木と出会う 「インプリントまちだ展2019──田中彰 町田芹ヶ谷えごのき縁起」から見えた人、まち、環境

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[2019年10月15日号(町村悠香)]

木に対する根源的な追求から出発して、招へい作家・田中彰(1988年生まれ)と筆者が企画担当した「インプリントまちだ展2019──田中彰 町田芹ヶ谷えごのき縁起」(2019年7月6日〜9月23日)が先月終了した。

トピックス

カルコン美術対話委員会公開シンポジウム
「日本美術における国際交流──課題と可能性」リポート
──第25回ICOM(国際博物館会議)京都大会2019

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[2019年10月15日号(影山幸一)]

第25回ICOM(国際博物館会議)京都大会2019のリポート第三弾。日本の優れた美術工芸品が集まる京都では、ICOM京都大会を機に2019年9月6日(金)、京都国立博物館で美術分野の専門家をメンバーとする日米文化教育交流会議(通称:カルコン)美術対話委員会の公開シンポジウム「日本美術における国際交流──課題と可能性」を開催。世界の博物館ではアジア美術への理解を深めようとする気運が高まる中、日米二国間の交流によって相互理解の向上を図ってきた美術対話委員会。“日本美術”を介した国際交流に新たなソフトパワーの可能性を見出す。第一弾の記事はこちら、第二弾の記事はこちらをご参照ください。(artscape編集部)

アート・アーカイブ探求

サルバドール・ダリ《記憶の固執》──無意識の情景「村松和明」

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[2019年10月15日号(影山幸一)]

artscapeレビュー

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