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2022年12月15日号のバックナンバー

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フォーカス

【アムステルダム】精神科病院でのアーティスト・イン・レジデンスと美術館教育のかさなり

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[2022年12月15日号(佐藤麻衣子)]

美術はだれにとって必要なのだろう。例えば、あらゆる人に美術館に来てほしいと願うとき、その「あらゆる人」はだれを指し、だれが未だ訪れていないのだろう。
日本の美術館で教育普及の学芸員をしていたときに感じていた疑問にさらに向き合うため、わたしはオランダに渡った。このレポートでは、オランダの事例を通して見えてきた、美術と人の関わりについて述べたい。

アーティストに教わる 簡単おいしい「アトリエ飯」

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[2022年12月15日号(artscape編集部)]

artscapeでは、毎年、年の瀬が来るたびにさまざまなテーマでアーティスト自身の声を紹介してきました。今年はスタジオでつくっている料理のレシピを教えていただきました。
展覧会の搬入まであと何日! と追い込まれた孤独な闘いのなかでつくる料理はまさに生命線であり、ストレス解消法。さて、あのアーティストはどんな食事で危機を乗り越えているのでしょうか。今回は、家の冷蔵庫にありそうな、どこの街のスーパーでも売っていそうな食材で、簡単かつインスピレーションに富んだ料理を教えていただきました。真似してつくってみることで、アーティストの制作背景に意外な発見があるかもしれません。
Twitterでのハッシュタグ「#artscapeアトリエ飯」でつくってみたレポートの投稿もお待ちしています。(artscape編集部)

キュレーターズノート

県立博物館開館50周年記念展と県立美術館オープンへの準備──「美術館とは何か」をめぐる試行

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[2022年12月15日号(赤井あずみ)]

6月のレポート以来、約半年ぶりの記事のためにパソコンに向かっているが、夏、秋は一瞬にして過ぎ去り、すでに季節は冬モード。鳥取では例年より1週間早い初雪が降り、慌てて衣替えやタイヤ交換など雪国ならではの冬支度を始めている。
さて、この6カ月で3つの芸術祭、いくつかの美術館やギャラリーをまわり、ひとつの企画展がオープンし、いくつものイベントを実施してきた。その間に当館の収集作品がメディアに大きく取り上げられたこともあり、取材応対や資料作成など慌ただしい月日であった。artscapeの「もしもし、キュレーター?」のコーナーで黒部市美術館の尺戸学芸員と再会し、インタビュー記事が公開されたことも、随分昔のことのように思われる。この期間を振り返ると「美術館とは何か」という問いと共に過ごしていたように思う。今回は断片的にではあるが、この問いに対するアプローチとしての近況をレポートしたい。

巡回展をつくる──「川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり」展

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[2022年12月15日号(荒井保洋)]

はじめにまず、個人的な話をすれば、2015年に滋賀県立近代美術館に着任してから、4年強の休館を経て2021年6月に滋賀県立美術館としてリニューアルオープンするまで、キュレーターとしてのキャリアのほとんどを、休館した美術館での設計協議と再開館準備、そしてその一環である館外展示の企画に費やしてきた。初めて美術館の展示室で企画したのが、リニューアルオープン記念展「Soft Territoryかかわりのあわい」であり、「川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり」は二つ目の担当企画展である。当然、川内倫子展のような大掛かりな巡回展も個展も、どちらも初めての経験だった。

「若い」美術館の試行錯誤──「佐藤時啓─八戸マジックランタン─」を起点に

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[2022年12月15日号(齊藤未来)]

八戸市美術館の開館からおよそ1年。同館のスタッフの方々は、初めて出会うような出来事や試行錯誤に日々直面している。今回は、周辺施設とも提携したさまざまな関連プログラムを展開することで、多層的な鑑賞体験をつくり出している開催中の企画展「佐藤時啓─八戸マジックランタン─」について、担当学芸員の齊藤未来さんにご執筆いただいた。(artscape編集部)

アート・アーカイブ探求

エドワード・ホッパー《ナイトホークス》──自由だけど孤独「江崎聡子」

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[2022年12月15日号(影山幸一)]

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