場所を移しオープンしたばかりのTARO NASUギャラリーの案内DM
午前中の打ち合わせを終えランチに向かう。そのビルのエレベータは、ダブルクリックすると停止階の指定を解除できた。間違って押してもキャンセルできる。小さな感動を覚えながら昼食。お腹を満たした後、資生堂ギャラリーで「夢の饗宴」を見る。
移転したTARO NASU ギャラリーを探しに日比谷線で小伝馬町に向かう。
上記DMの写真は、模型を写したも。実際には、このように空間を輪切りにした状況を目にすることはできない。張り出した2階の床が天井のようになったトンネル状のアプローチを通り、2階の床=天井が途切れ、空まで抜けた場所を経る。とそこに玄関ドア。玄関から数歩先に床を抜いたために下まで見える階段がある。地階の展示スペースまで一気に視線を導く。このように仕組まれた導線空間が、不思議な感覚を抱かせる。青木淳の手による仕事だ。
作品を見終え、階段を上っくるとはじめて、ギャラリースタッフが目先に入ってくる。DMの階段箇所の上部に、ガラス張りの部屋が写っている。その左側(つまり一番奥)が画廊主であるNASUさんの部屋で、受付とつながる右手の部屋がビューイングルームとなっている。倉庫であった建物らしい高い天井も気持ちいい。しばし青木淳さんがリノベーションを手がけたNASUさんの画廊を満喫。
ここに向かう途中、地図を片手に歩いていたら見慣れた場所の前を通った。ひびのこづえ展のカタログ(といってもグラフィック社から刊行された)のデザインをお願いした有山デザインストアーの前の道だ。そこで、ちょっとだけ時間の余裕があったので、有山さんの事務所にNOアポながら立ち寄る。
運良く有山さんは居て、おにぎりの遅めのランチ中だった。けどかえって手休め中だったこともあり、お茶をいただきながら、しばし懇談。話の展開で北九州の話題になり、校正中の「雲のうえ」8号を見せてもらう。丁寧にネタを見つけ構成していく紙面作り感に感動し、制作体勢など興味のままに聞きながら和んでいたら15時。(ヤバイ。移動しないと!)お土産来に北九州市の「雲のうえ」創刊号から7号までいただく。辞して秋葉原経由で原宿。
『もうしばらくしたら、立ち寄ると電話がありましたよ』とギャラリースタッフの弁。
しかし、余裕の持ち時間はすでに消化してしまってからここに寄った。時間的余裕はまったくない。名刺を託し「よろしく!」と慌てての移動。
無事、最終目的地、アトリエ・ワンの事務所に到着。事務所の屋上で気持ちのいい風に吹かれながら打ち合わせ。
シドニー・ビエンナーレやヘイワード・ギャラリーでの展覧会に続き、リバプール・ビエンナーレとヴェネツィア・ビエンナーレ、アペルト部門に参加が決まっていて、まだまだ展覧会が続くとのこと。二人の売れっ子具合には拍車がかかっている。