別世界から戻った気分

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第30回日本文化デザイン会議「本会議」の会場から直結する赤坂駅で地下鉄に乗り、ドカッと椅子に座ったとたん、なぜか日常に帰還した気分を味わった。予期せぬ自分の感覚に、その訳を探るにも思い当たらない。それもして、さっきほどまで身を浸していた空間は、それほどまでに特殊な空間だったのか。

8つのテーマについて、1セッション20分から30分、一人のモデレーターと二人のゲストが語る。華々しい登場をし、しゃべりで持ち時間を 満たしていく。スピーチバルーン(=吹出し)がテーマの本会議は、まず話すことを大切な出発点としている。休憩をはさみ計5時間の濃密なトークを集中して 聞いたらすっかり聞き疲れ、楽しみにしていたパーティーに出る余力もなく、潔く辞して帰宅。

会議の内容は某日BS-iで1時間番組として 放送される。そのためもあるのだろう。公開収録的会場、収録のために演出のある進行、僕が感じた違和感は、収録スタジオとは知らずにその 場に居続け、無自覚のままその場(収録スタジオ)から出てきたためだろうか?たしかに、収録のために(とは言い過ぎだけど)展開していた場に付き合っていたと理解す れば、地下鉄内のざわめきに日常を感じ安堵したことも納得がいく。

それでも三枝成彰さんや榎本了壱の発言は刺激的だった。他にはと、つらつらと聞いた内容や印象を思い起こすと、それぞれに味があり、多士済々の集まり。やっぱりちょっとっスゲーと思う。
ちなみに、「日本文化デザイン会議」は、日本文化デザインフォーラムが主催する。1980年に設立され、10年を節目に活動を考えることになっていている。今年から2010年からの次の10年間の活動指針を2年間をかけて策定するとのこと。そんな概説を聞きながら会場で名簿をみていたら、藤浩志さんの名前を発見。おっ、彼もメンバーなんだ。八谷さんとか曽我部さんとかもメンバーだった。日本文化デザイン会議から独立する形で、2001年にはエンジン01が組織されている。


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