淺井裕介のセカイ

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展覧会オープンまであと17日。
ようやくカフェ・イン・水戸の街中アートマップ(マピナビ)が校了。
ひとつの山を超えた。
つぎの山はすぐ目の前。
つかの間の休息がありがたい。

先週の土曜日から井裕介くんが水戸入りし、独特の「拡張する絵画」を水戸に描いている。
手と頭が別働隊である井くんの絵が見せる物語は、本人が意図してつくりあげたものではなくて、手が動いて手から自然にうまれてゆくそうだ。
頭と手がひっくり返ったような生成の仕方がとても興味深い。

制作の傍ら、絵を見てて、わたしの頭に浮かんだ物語は、井くんの目が捉えるお話とちがったりする。物語の生成は完全に見る人の自由。
「あの鳥はいじわるそうだ」とか「あの蛇はつかまえられてるけど喜んでる」とかなんだかんだと話がうまれて、とても面白い。

井くんには水戸芸術館のエントランスホールとギャラリーの壁画、
そして街中のお店の外壁などに絵を描いてもらう。

すでにこれだけ制作することになっているにもかかわらず、
芸術館の近くにある元デパートの大きな白い外壁を見て、ひるむどころか「いい壁だなぁと思って」眺めているさまに、潜在性の深さをひしひしと感じる。

ブロガー

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