教育普及サポートスタッフ

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先日、教育普及サポートスタッフ研修会第二回目が行われました。

サポートスタッフというのは、YCAMの運営をお手伝いしてもらっているアルバイトの制度で、ボランティアではなく有償です。

YCAMでは、サポスタさんと呼ばれているアルバイトスタッフには、これまで舞台公演の案内やフロントスタッフや、設営、造作のサポートを手伝ってもらうなどの仕事がありましたが、今年度から「教育普及サポートスタッフ」制度が立ち上がりました。


今年度からスタートした教育普及サポスタ。現在メンバーとしては15人程度です。教育普及活動の周辺の仕事をサポートしてもらうのがメインになります。実際にお仕事として手伝ってもらえる内容はまだまだ少なくて、夏休みのワークショップのサポートぐらいしかお願いすることが無いのですが、研修という学習の機会を通じて、知的な好奇心や、作品鑑賞についての研究成果、ワークショップ運営のノウハウなどを持ってかえってもらうことはできるかな、と考えています。それぞれのサポスタさん自身が興味のあることも互いに発表したりして、刺激しあってもらえればいいなと。そういった研修会は基本的にボランティア参加でちょっと離れているところから来てもらっている人もいて、なかなか心苦しいところもあるのですが、「研修会もおもしろいから、行ってみよう」と思ってもらえるようなものにしていきたいと思っています。また今後は、ギャラリーツアーのファシリテーターなどもトレーニングの成果しだいによっては、お願いすることもできるかもしれません。教育普及活動の効果測定の研究も一緒に取り組んでいけたらと思っています。


ミュージアム運営において地元の人々に運営に関わってもらう形というのは、本当に様々な形があるようで、とても優秀な組織化されたボランティア制度を持っているところもあるし、他にも有償のボランティアだとか、交通費だけ支給とか、本格的なアルバイトという形もあるようです。

サポートスタッフさんを、単に運営を手伝ってくれるアルバイトであると捉えることもできるのですが、僕には、もっと別の捉え方をすることもできるのでは無いか、という思いがずっとありました。サポートスタッフとはいえ、それはやっぱりYCAMというアートセンターに興味を持ってくれている山口の市民であるってことが重要かなと思っています。

YCAMに興味があって、その仕事に関わってみたいと思ってくれる地元の人がいるということは、アートセンターにとってかけがえの無い資産だと思います。YCAMで生まれていく作品の制作現場に立ち会ったり、公演を提供する立場でお客さんと触れ合ったりすることで、見えて来る現実があるとおもっています。なんだかきれいごとを語っているっぽくて面白くないのですが、今日はここまで。

ブロガー

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