9/11 構造を組立てるデザイン / designing the structure

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無事青森から東京に到着しました。
バスは朝6時半に到着してしまったので、とりあえず東京駅のスタバでコーヒーを飲みながら考え事を少々。

その後展覧会などをいくつか見て、午後から最近気になっている同世代のデザイナー橋詰宗さんのオフィスを訪問。
彼のオフィスは渋谷区の閑静な住宅街に位置するRC造の集合住宅の1室で、3名でシェアしています。

so_office_fachade.jpg↑エントランスより。

中に入ると、まず打ち合わせ用のテーブルがあり、その奥はそれぞれのデスクが配置してあるシンプルなオフィスです。使い勝手はよさそうで、雰囲気もなかなかです。

02office.jpg03office.jpg↑内部はこんな感じです。

ちなみに僕が橋詰さんのことを面白いと思う理由は、彼がデザインを非常に構造的に考えているというところにあります。
○○風とかなんとかテイストというように雰囲気で語ったり、レイアウトや装飾など手法の問題として片付けるのではなく、物事の軸となる構造自体をつくることをデザインと捉えているあたりが非常に共感できます。僕自身建築を学んでいたこともあって、コンセプトを考えたり骨格を組立てることを非常に意識するので、そういう意味でも共感できるデザイナーだなと思っています。

04hashizume.jpg↑橋詰さんです。ナチュラルに面白いことをよくしゃべる人です。

実際彼の仕事は、現代アートの作家のやっていることとすごく近似していて、どんな表現手法をとろうともやっぱり本質は同じなんだなってことを再確認させてくれます。例えば、マルセル・デュシャンが便器にサインをして『泉』というタイトルを付して作品化したように、あるものをちょっと違った角度から捉えると、全く違う価値を生じるというようなことを、彼はデザインをとおして発見・実践しようとしているのだろうと僕は考えています。

05book.jpg↑橋詰さんがアートディレクション とデザインを担当したmina-perhonenというファッションブランドのカタログです。実際にこの本を手にのせてみるだけで、その軽さや手触りからも、このブランドの方向性が伝わってきます。詳しくは下記ウェブを参照。
http://www.mina-perhonen.jp/catalog/0910aw/

06ycam_book.jpg07ycam_book.jpg↑最近完成したというYCAM教育普及の本です。これについての具体的な話は会田くんから出てくるのでは、と期待してます。

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