少し前に買った2冊の雑誌に、アメリカの産婦人科医、ジョージ・ティラー医師の殺害事件に関する長い記事が出ていた。
ひとつはNewsweek8月23&31日号、もう1冊はEsquireの9月号。それぞれ6ページと11ページ(!)。
当時のニュースがこれ。
www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2607491/4214838
僕はこの事件を知らなかったけれど、今さらながら、どちらの記事もとても興味深く読んだ。
Newsweekの方は、ジョージ・ティラーのクリニックでも働いていたリロイ・カーハート医師、そしてEsquireは、ティラーの長年の友人だったウォーレン・ハーン医師。2人とも後期中絶を扱う医師で、記事は彼らの置かれた状況を丁寧に取材していて興味深かった。(Esquireのタイトル「The Last Abortion Doctor」というのは間違いでは?カーハート医師含め、まだ何人か後期中絶を施す医師はいるらしいんで)
彼らのことをヒーローと考える女性がいる反面、プロライフ派からの脅迫、暴力は日常茶飯事で、ライフルを横に眠る日々、家族との外食もろくにできない上に、医師の間でも彼らはひどく蔑まされた存在だという。「これはもはや論争ではなくテロだ」とハーン医師は憤る。
遠く離れた安全な日本から、宗教観も違う人々のことを、バカだとか気狂いだとか避難することも、また医師たちをヒーローだと賞賛することも簡単だけど、それではちょっとしたドラマにしかならない。
ケーブルネットワークで最高視聴率を誇るニュース番組、ザ・オライリー・ファクターでの、ビル・オライリーと、作家ジョアン・ウォルシュとの対決。
www.salon.com/opinion/walsh/politics/2009/06/12/oreilly_walsh/?source=newsletter