YCAMで開発したオリジナルワークショップをアーカイブしたブックレットが納品されました。
カラフルな表紙の6冊のミニブックがセットになったこの本は、表紙と裏表紙が厚ボール紙になっていて、このあと最終的に、輪ゴムが掛けられて配布されます。
これまでYCAMでは、メディアというとらえどころのない対象を、なんとか楽しみながら「ああ、こんなもんなんだ」っていう形で掴んでもらうために、いろいろなワークショップの取り組みをしてきました。
その中から、「これはいいぞ!」と思えるオリジナルワークショップを厳選し、小さなブックレットに凝縮しました。
このブックレットには、ワークショップの準備に必要な道具類の説明や、会場のレイアウト、進行に従った台詞(僕たちはそれをスクリプトと呼んで、台本みたいに使います。)が掲載されています。また、台詞の横には、「なぜそのシーンで、そのような進行をするのか」が分かる解説もついています。
読み進めるにあたって、台詞と、その意図を同時進行的に理解できるので、YCAMのワークショップの中身や背景のコンセプトを知りたい人、ワークショップをやってみたいなという人にはうってつけの本です。
ワークショップのアーカイブというのは、どうしても「参加者の笑顔+カラフルな成果物」になってしまうので、どれも一緒に見えてしまいます。もっと具体的に、そのワークショップがどのような進行になっているのか、実際に何を伝えようとしているのか、という部分が知りたくても、なかなか参考になる資料がありません。そこで、自分たちで作っちゃったという訳です。
ワークショップの魅力を伝えるために、本自体が一枚一枚の紙に分解可能だったり、あとから面白いワークショップが出来たときに追加可能になっていたり、と、本の構造そのものから一緒に考えてくれた、デザイナーの橋詰宗さんにも感謝です!
このアーカイブブックを持って、いろいろな所にワークショップを紹介したいな、と思っています。
もし興味がある方がいらっしゃったら、メールを頂ければと思います。