2009年最後の仕事は、大みそかの日に、実家のある大阪でのミーティング。
4月の2dayレクチャーのレクチャラー兼パネリストのNDS(中崎町ドキュメンタリースペース)の佐藤零郎さんとの顔合わせ+軽い打合わせ。
佐藤さんは、20代若手のドキュメンタリー映像作家。
大阪・長居公園での公園生活者強制撤去にまつわるドキュメンタリー《長居青春酔夢歌》が、2009年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で入選した方です。
4月の2dayレクチャー「映像とアート―公共性をめぐって」では、
佐藤さんともうお一方、張領太さんのペアで、1日目の1コマをお任せして、
「カメラというツール―アクティビズムの現場から」という題で、ご自身の作品を見せながら、ドキュメンタリストとしての立ち位置などの持論を話していただきます。
同日の次のコマにはドキュメンタリー映画監督の森達也さんが登壇予定で、
この日は映像といっても、展覧会内で展示としては直接扱わない、ドキュメンタリー映画やテレビも範疇に入れて、映像の公共性について考える1日となればと思っています。
同日1コマ目は、宇川直宏さんに「YouTubeから見えるいろいろな世界」という題で、話をしていただきます。
2日目は、映像というメディアそのものに重点を置かず、
アートという視点から映像を使う作家として、
出品作家の2名、藤井光さんと、
イギリスからターナー賞受賞作家のジェレミー・デラー氏に初来日をしてもらい、
それぞれ「アクションはアートか、アートは"アート"か」、
そして「自作を中心に―路上と協働という視点から」という題でお話をしてもらうことになっています。
さらに、映像とはまったく関係ありませんが、建築探検家の坂口恭平さんもレクチャラー/パネリストとして登場、「日常における創造的実践―0円ハウス0円生活から」という題でお話をしていただきます。
と盛りだくさんで濃い週末2日間になる予定です。
4月10日・11日。
その佐藤レオさんとお会いしたわけですが、
被写体や現場の矛盾を含めてすべて見せるという姿勢や、
被写体に一番近くて一番遠い存在など
ドキュメンタリストの立ち位置をお聞きした上で、
どういう話をしてもらうか、ざっくり話をした打合せでした。
そして、なんだかびっくりするくらい、空気がきれいで満月が光っている大阪の夜でした。