今回は時間をさかのぼって、もう一度11月に福岡で取材させていただいたいくつかの場所を紹介しようかと思います。
色々取材する中で、小さなスペース というのは結構長い間継続的に展開されている場所もあれば、短いスパンでどんどん変化していったりする場所もあるなあという感じで、どんどん状況は動いているということを強く感じています。
今回紹介する福岡のスペースだけに限っても、参加者や運営者が変わりつつ5年以上継続的に展開しているものや、つい最近スタートしたばかりだけれどかなり計画的に展開しているところがあったり、あるいは場所を移動しつつ活動を続けているプロジェクトなどがあったりと、本当に様々でした。
もちろん福岡は大都市でこれから僕がご紹介する以上にたくさんのスペースがあり人がいるわけですが、とりあえずいくつかだけでもご紹介できればと思います。
まずは福岡市須崎町のart space tetra。
↑art space tetra外観
色々取材する中で、小さなスペース というのは結構長い間継続的に展開されている場所もあれば、短いスパンでどんどん変化していったりする場所もあるなあという感じで、どんどん状況は動いているということを強く感じています。
今回紹介する福岡のスペースだけに限っても、参加者や運営者が変わりつつ5年以上継続的に展開しているものや、つい最近スタートしたばかりだけれどかなり計画的に展開しているところがあったり、あるいは場所を移動しつつ活動を続けているプロジェクトなどがあったりと、本当に様々でした。
もちろん福岡は大都市でこれから僕がご紹介する以上にたくさんのスペースがあり人がいるわけですが、とりあえずいくつかだけでもご紹介できればと思います。
まずは福岡市須崎町のart space tetra。
↑art space tetra外観
ここは以前に紹介した水戸の遊戯室の運営にも携わる遠藤水城くんが福岡に住んでいた頃に、そのまわりの人々と一緒に2004年頃に立ち上げたスペースで、現在も数人のメンバーの入れ替わりを経て約10名により運営されています。基本はメンバーそれぞれが実現したい展覧会やライブ、トークイベントや上映会などを自由に実施し、現在も積極的に活動しています。また自主企画が入っていない時期はレンタルで回しているようです。
古い3階建ての長屋的建築の1階がギャラリーやイベントスペースで、昔風の住宅ならではの階段を上ると2階は控え室、打ち合わせスペース、あるいは作業場にもなりそうな場所。そして3階はtetraメンバーでもある尾仲俊介さんと田中慶二さんによるデザイン事務所calamari Inc.のオフィスになっています。
↑1階です。僕が訪問したときは友池理絵さんの個展「歌い手の夢/DAYDREAM」を開催中でした。
↑2階です。いい光が入ってます。
↑こちらも2階。逆側を向くとこんなオフィスっぽい空間になっています。スタッフの小山冴子さん
↑小山さんはとんつーレコードというレーベルの主催もしています。第一弾が遠藤水城によるインタビュー集『アメリカまで』、第2弾が梅田哲也DVD&CDセット『○』(しろたま)です。どちらもクオリティ高いです。
こういう活動を自費出版で続けて行くのはなかなか大変だと思うけれど、地道に続けてもらえるよう期待してます。実はMACも密かにあるプロジェクトのDVD作成中なんですよ。
ちなみに梅田さんには3月にワークショップ&展覧会のためACACにて滞在制作をお願いしています。
↑3階のCaramari Inc. さんのオフィスです。山口に住んでいたときもちょくちょく展覧会やイベントには来ていたのですが、3階にははじめて入れていただきました。夏は暑そうですが、素敵なオフィスです。
ラッキーなことに、この日の夜は野村誠さんのライブ&トーク「鍵ハモソロと秘蔵音源」がありました。野村さんは山口のMACにも数日滞在されたことがあり、《前町アートセンター》って曲を作曲してMACの障子に残していってくれました。海外でも《前町アートセンター》は演奏されているみたいで、うれしいです。
↑野村さんの公演の様子
こちら現在写真捜索中。近々アップします。
↑野村さんがMAC(山口)の障子に残したピース
ところで、野村さんは第4回福岡アジア美術トリエンナーレのために来福されていました。僕はtetraに行く前にはトリエンナーレのサテライト会場にもなっている冷泉荘にも行ってきました。
↑冷泉荘です。
こちらは昭和期の集合住宅をリノベーションしたもので、もともとは2006年4月から3年間限定でTRAVELERS PROJECTさんが企画・運営をされていたそうですが、2009年4月より吉原住宅さんに運営が変わったそうです。建物はたしか半地下1階の地上5階建てで、リノベーションは最小限に留めてあり、基本的に入居者が内装など自由に展開しているみたいです。
アジアトリエンナーレ関連で冷泉荘で展開されていたもので印象的だったのは、AHA! [Archive for Human Activities/人間の営みのためのアーカイブ]です。これは以前にも紹介した大阪のNPO法人remoさんが中心となって展開しているプロジェクトで、アジア美術館が位置する「博多部」と呼ばれる地域を中心に、各戸の押し入れに眠る8ミリフィルムを持ち主の協力を得ながら収集し、それらを用いた公開鑑賞会や出張上映会を博多部各地でトリエンナーレ期間中の約3ヶ月間展開されていました。「収集・公開・保存・活用」によるアーカイブの実践と「映像」を通した場の生成は、様々な分野に応用可能でとても興味深いものでした。
冷泉荘のAHA!の一室は期間中常時8mmフィルムの上映会の様子やフィルム自体を公開するとともに、AHA! projectのオフィスにもなっていていました。
古い3階建ての長屋的建築の1階がギャラリーやイベントスペースで、昔風の住宅ならではの階段を上ると2階は控え室、打ち合わせスペース、あるいは作業場にもなりそうな場所。そして3階はtetraメンバーでもある尾仲俊介さんと田中慶二さんによるデザイン事務所calamari Inc.のオフィスになっています。
↑1階です。僕が訪問したときは友池理絵さんの個展「歌い手の夢/DAYDREAM」を開催中でした。
↑2階です。いい光が入ってます。
↑こちらも2階。逆側を向くとこんなオフィスっぽい空間になっています。スタッフの小山冴子さん
↑小山さんはとんつーレコードというレーベルの主催もしています。第一弾が遠藤水城によるインタビュー集『アメリカまで』、第2弾が梅田哲也DVD&CDセット『○』(しろたま)です。どちらもクオリティ高いです。
こういう活動を自費出版で続けて行くのはなかなか大変だと思うけれど、地道に続けてもらえるよう期待してます。実はMACも密かにあるプロジェクトのDVD作成中なんですよ。
ちなみに梅田さんには3月にワークショップ&展覧会のためACACにて滞在制作をお願いしています。
↑3階のCaramari Inc. さんのオフィスです。山口に住んでいたときもちょくちょく展覧会やイベントには来ていたのですが、3階にははじめて入れていただきました。夏は暑そうですが、素敵なオフィスです。
ラッキーなことに、この日の夜は野村誠さんのライブ&トーク「鍵ハモソロと秘蔵音源」がありました。野村さんは山口のMACにも数日滞在されたことがあり、《前町アートセンター》って曲を作曲してMACの障子に残していってくれました。海外でも《前町アートセンター》は演奏されているみたいで、うれしいです。
↑野村さんの公演の様子
こちら現在写真捜索中。近々アップします。
↑野村さんがMAC(山口)の障子に残したピース
ところで、野村さんは第4回福岡アジア美術トリエンナーレのために来福されていました。僕はtetraに行く前にはトリエンナーレのサテライト会場にもなっている冷泉荘にも行ってきました。
↑冷泉荘です。
こちらは昭和期の集合住宅をリノベーションしたもので、もともとは2006年4月から3年間限定でTRAVELERS PROJECTさんが企画・運営をされていたそうですが、2009年4月より吉原住宅さんに運営が変わったそうです。建物はたしか半地下1階の地上5階建てで、リノベーションは最小限に留めてあり、基本的に入居者が内装など自由に展開しているみたいです。
アジアトリエンナーレ関連で冷泉荘で展開されていたもので印象的だったのは、AHA! [Archive for Human Activities/人間の営みのためのアーカイブ]です。これは以前にも紹介した大阪のNPO法人remoさんが中心となって展開しているプロジェクトで、アジア美術館が位置する「博多部」と呼ばれる地域を中心に、各戸の押し入れに眠る8ミリフィルムを持ち主の協力を得ながら収集し、それらを用いた公開鑑賞会や出張上映会を博多部各地でトリエンナーレ期間中の約3ヶ月間展開されていました。「収集・公開・保存・活用」によるアーカイブの実践と「映像」を通した場の生成は、様々な分野に応用可能でとても興味深いものでした。
冷泉荘のAHA!の一室は期間中常時8mmフィルムの上映会の様子やフィルム自体を公開するとともに、AHA! projectのオフィスにもなっていていました。
↑こちらがAHA!の部屋です。
↑こちらのモニターでフィルムや上映会などの様子を鑑賞できます。
↑こちらのモニターでフィルムや上映会などの様子を鑑賞できます。
↑remoの松本篤さんや福岡スタッフのかたが働いておられました。ちなみにAHA! projectは全国で展開されています。自分のまちでもという方はremoさんにお問い合わせください。
お忙しいなか取材にご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。
お忙しいなか取材にご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。