古代の祈りを体感する旅をここ数年続けて来ました。過去に敬意を抱く時、
あらためて形では無く、日常的に暮らしの中に存在することに気づきました。
今日のライフスタイルに合わせた祈りのかたちをイメージし住空間で、ふと
視線を向ける造形物を考え、当展示会を開催します。
主材料は木と漆ですが、漆は会津で長年育てた 国産 “黒森漆” を使用し、
また新しく樹脂乾漆技法表現を用いました。
今回は厨子屋の運営元である仏壇・仏具メーカーの
アルテマイスターと共同開発した厨子、「時跡」も発表いたします。
併せてご覧ください。

十時啓悦


❖漆つくろいワークショップのご案内
「陶器の金継ぎ 漆器の直し」福島県黒森漆使用
講師:十時啓悦

縄文時代より、狩りをする道具の補強や食器の防水など、接着剤として使われてきた“漆”。
このワークショップでは、会津で育てられた国産“黒森漆”を使い、破損してしまった陶器・漆器の金継ぎ・直しを行います。
お手持ちの陶器・漆器で金継ぎしたいものをご持参ください。

※全5回で終了  
日時:7/5(土)、7/12(土)、7/19(土)、7/26(土)、8/2(土)いずれも13時~
所用時間:各日120分程度
参加費:6,050円(全5回・税込・材料費込)
持参品:陶器・漆器・木製品1~3点 縦横それぞれ15cm以内、高さ10cm以内のもの
(ガラス、布は対象外です)
募集人数:先着5名様
ご予約はお電話にて03-3538-5118(厨子屋 銀座本店)まで。
後にメールにて事前に対象破損部分の写真を添付してください。

実習内容:
1日目 お話と初期作業
2~5日目 ①素地調整と漆で接着 ②研磨と凹みに錆 ③錆の研磨+錆固め
④黒漆、絵漆にて線描き ⑤絵漆で線描き後、金色蒔き
*完了した器物の受け取りは、無料です。

その他:
一度接着剤等で直している器は対象外です。
汚れても良い服装でお越しください。
漆かぶれは人によって出る場合があります。
かゆみが広がる際は、漆を使うのを一旦中止して皮膚科に受診してください。
弊廊では保険等はございません。予めご了承下さい。