塩賀史子による絵画展を開催いたします。

●作家コメント
あめつちの聲

武庫山という小さな里山があります。
私は毎日そこに足を運び、スケッチを重ね、その体験をもとに絵画を制作しています。

私にとってスケッチは、世界と対話するための試みです。
その行為を繰り返すことで、世界とのつながりを少しずつ深め、認識できる領域を広げていけるのではないかと考えています。

里山の森に包まれながらスケッチをしていると、そこに存在するさまざまな生命の息吹が空気を満たし、循環しているのを感じます。
やがて自分自身との境界が揺らぎ、その生命の流れの中に取り込まれていくような、不思議な感覚に包まれます。

すべてのものが互いに影響を与え合いながら生命の営みを繰り返す、大きなバランスの中で、この美しい世界は成り立っています。
そして私自身もまた、その一部であると感じています。

こうした世界との対話の軌跡を作品として残したい。そんな思いで制作を続けています。

2026年3月 塩賀史子