越前では古くから上質な紙が生産されていました。戦国時代に入ると、紙は朝倉氏にとって重要な産物となり、とくに「鳥の子」と呼ばれた雁皮紙は、強くなめらかな紙質から朝倉氏が発給する文書用紙として用いられるようになりました。
本展は朝倉氏のもとで越前産の紙が贈答品や文書・典籍の用紙として重宝されていたことに着目し、紙をめぐる交流から朝倉文化を紹介します。また今回は朝倉一族の女性が愛読した『伊勢物語』や『千載和歌集』を紹介し、彼女らが関わった文事をとおして、歴史の表舞台に表れにくい朝倉の女性たちにスポットをあてます。