祇園祭が近づくこの頃、2026年の千總の屏風祭では、岸竹堂生誕200年を記念して「竹堂の屏風」を開催いたします。

岸竹堂(きしちくどう) (1826〜97)は、明治時代の京都画壇を代表する画家です。京都御所や寺院の障壁画を手掛けるなどして活躍し、1896年(明治29)に帝室技芸員に任命されました。
千總と竹堂には深い縁があります。竹堂は千總の12代当主・西村總左衛門の絵の師であり、明治初期より千總の友禅や刺繍製品の下絵を手がけています。当時は工芸品の下絵を手がけることに消極的な画家も多い中、竹堂が先鞭を切ることで絵画的な表現がもたらされた千總の染織品は国内外で高い評価を得ることとなりました。
また、1876年のアメリカのフィラデルフィア万国博覧会に西村の名前で出品された〈大津唐崎図〉(千總ホールディングス蔵 ※本展での展示予定はありません) は、昨年、竹堂の作品として初めて重要文化財に指定されました。そうした下絵提供や絵画作品を介した交流のほか、竹堂が染織や刺繍の職人に指導したエピソードものこっており、強い結びつきがうかがえます。

本展では、竹堂による大画面の屏風を3点展示いたします。いずれも明治時代の博覧会に関連する来歴がわかっています。そのほか初公開の小作品、屏風絵や襖絵の下絵、千總の製品との関連資料などもご紹介します。
岸竹堂と深い関係にあった千總ならではの、充実したコレクションをお楽しみください。


■祇園祭 宵山の特別開館
京都の夏の風物詩、祇園祭。宵山期間には旧家・商家がこぞって秘蔵のお宝を公開して祭を盛り上げる屏風祭が見られます。千總ギャラリーもこの時期には屏風などの所蔵品を展示し、祇園祭に賑わいを添えています。本展も祇園祭の賑わいとともに堪能いただきたいという思いから、宵山期間の以下の日程は通常の曜日・時間から変更して特別開館いたします。

前祭の宵山期間:2026年7月15日(水)・16日(木) 10:00〜19:30
後祭の宵山期間:2026年7月22日(水) 10:00〜17:00