2026年08月10日掲載
秋山珠里・服部憲明 二人展「光の後始末〈ep.3〉」
Gallery 舞台裏
- 会期
- 2026年08月05日~2026年08月30日
カルーセル
スプラウト・キュレーションは、2026年6月から9月にかけて、3つの会場で参加アーティストを変えながら、連続したグループ展「光の後始末」を開催いたします。本展「光の後始末〈ep.3〉」は、「CADAN舞台裏」の企画の一環で、麻布台ヒルズ内にあるGallery 舞台裏での秋山珠里と服部憲明の二人展です。
展覧会コンセプトについて
絵画において、色彩は周波数の異なる反射光のダンスであり、支持体やツールとの複雑な応答の結果としてのイメージの出現が作品であるとすれば、光を扱うアーティストは振り付け師、あるいは光の振る舞いの偶然性に期待するという意味では、よりシャーマンに近いのかもしれません。
本展のタイトルを「光の残滓」や「光の仕業」ではなく、「光の後始末」とするとき、後始末の行為の主体が光なのか、作家なのか、あるい鑑賞者なのか曖昧になります。どれでもないと同時に全てでもある。主/客が渾然となることで、この展示が光、作家、作品、鑑賞者全ての関係、ネットワークが織りなす事象であるというニュアンスを強調したいと考えています。
アーティストについて
秋山珠里は「勿体」というテーマを探求するコンセプチュアルな作家で、特にここ数年は蜜蝋を使った絵画=エンカウスティークに精力的に取り組んでいます。高温で溶かした蜜蝋に絵具を混ぜ、支持体に塗布して幾層かのレイヤーを作った後、固まった蜜蝋の表面を再び熱鏝で削り剥がすと下層からイメージが立ち現れます。蜜蝋ならではの光沢と透明感を伴ったイリュージョンは、不思議な空間に誘われるような感覚をもたらします。
服部憲明は、工業用レーザー加工機を用いた独自の技法を実践する作家です。スプレーペイントを施したアルミ板の表面が、デジタルデータ化した図像がレーザーで焼き削られ、下のレイヤーからイメージが出現する、インダストリアル・ペインティングとでも呼ぶべき絵画作品を制作しています。アルミの反射や偶発的なノイズが、作品に強度を与えています。
二人とも素材とツールの違いこそあれ、潜在的なイメージを表出させることで絵画を成立させるアーティストです。
【アーティストプロフィール】
秋山珠里 / AKIYAMA Juri
1992 年東京生まれ。中学から大学卒業までを香港、イギリス、アメリカと海外で過ごす。2015 年米ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン、ペインティング科をFlorence & Leif 賞受賞、優秀学生招待展覧会を経て卒業。帰国後、2018 年東京芸術大学大学院芸術科グローバルアートプラクティス専攻修了。
「勿体」をテーマに、絵画という概念そのものを体現的に読み解くコンセプチュアル・ペインティングを実践する。近年は蜜蝋を用いその歴史的・文化的・哲学的な背景をヒントにしながら、物体・物質・様態と形質変化、記録と記憶などにまたがる作品を制作。 2025年には東京ビエンナーレ2025に蜜蝋の大型インスタレーション「金の浮島」(角地梱包店)にて参加、また映像作家フィリップ・ワーネルとの共同ディレクション作品は2026年テッサロニキ・ビエンナーレに展示されるなど、精力的に活動。
主な個展:2024年「タブラ・ラーサ」スプラウト・ キュレーション/東京、「花・蜜・煙」グリゼット/東京、2023年「殻の風景画」たばこと塩の博物館コレクション・ギャラリー/東京、2020 年「宙に潜る」スプラウト・キュレーション/東京、主なグループ展:2025年「光の後始末〈ep.1〉」、2023 年AFTER THE HEGEMONY」共にスプラウト・キュレーション/東京、2022年「The Yamamoto Handshake」 N/A/S/L(メキシコシティ)、2021年「おとといの富士 あさってのブルーライト」海老原商店/東京、「A HAPPY NEW WORLD」スプラウト・キュレーション/東京、2020年「 考える人(Thinkers」海老原商店/東京など多数。
服部憲明 / HATTORI Noriaki
1981 年岐阜県生まれ。2005 年慶應義塾大学卒業後渡英、ロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アート アンド デザイン卒業。
主な個展:2025年「パタフィジカルな庭」スプラウト・キュレーション・東京、2021年「permits」GALLERY ROOM・A/本所・東京、2019年「境界とアクセス」、2018年「Draped Correctness」、2014年「Temporary Correctness」いずれもスプラウト・キュレーション・東京。
主なグループ展:2025年「光の後始末」、2024年「AFTER THE HEGEMONY」、2022年「Coffee Table Goes Wrong」(建築家・佐藤研也とのコラボレーション)、2021年「TRILLUSION」CADAN有楽町、2019年「媒質としてのアンビエント」2016年、「AKZIDENZ」、2015年「NEW BALANCE」いずれもスプラウト・キュレーション。
- 展覧会名
- 秋山珠里・服部憲明 二人展「光の後始末〈ep.3〉」
- 分類
- 企画展
- 会場
- Gallery 舞台裏
- 会期
- 2026年08月05日~2026年08月30日 Googleカレンダーに登録📅
- 開館時間
- 11:00〜18:00
- 休館日
- 月曜日
※月曜日が祝日の場合は翌日が休業日となります。 - 観覧料
- 無料
- 住所
-
105-0001 東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA B1F
- アクセス
- ・東京メトロ日比谷線神谷町駅5番出口より徒歩2分(駅直結)
・エレベーターあり、バリアフリー
・車椅子、ベビーカーの入場可能 - 公式サイト
- https://artsticker.app/events/139163
- 公式SNS
- お問合せ先
- 株式会社The Chain Museum
info@t-c-m.art


