2022年12月01日号
次回12月15日更新予定

もしもし、キュレーター?

第5回 その町で一人ひとりが能動的になること、活性化すること──赤井あずみ(鳥取県立博物館/HOSPITALE)×尺戸智佳子(黒部市美術館)[後編]

赤井あずみ(鳥取県立博物館/HOSPITALE)/尺戸智佳子(黒部市美術館)/杉原環樹(ライター)

2022年11月01日号

学校と連携して教育普及事業を展開したり、地域と美術館をつないだり──従来の「学芸員」の枠組みにとらわれずユニークな活動を展開する全国各地のキュレーターにスポットをあて、リレー形式で話を聴きつないでいく対談連載「もしもし、キュレーター?」。前号に引き続き今回は、黒部市美術館の尺戸智佳子さんが以前からその活動の幅広さに注目していたという、鳥取県立博物館の赤井あずみさんを訪ねます。
ご自身の出身地である鳥取を拠点に、「HOSPITALE PROJECT」や「ことめや」といった試みの場をいくつも立ち上げ、人を呼び込み、次の出来事につなげていく。人と場を起点とした多様なかたちのプロジェクトを通して、地域とアートの接点を増やしていくその様子は、つい仲間に加わりたくなる不思議な魅力を纏っていました。そんな鳥取のキーパーソン・赤井さんの秘密に迫る対談を、前後編でお届けします。後編の今回は、2025年春の鳥取県立美術館の開館に向けた試みについてや、人口の少ない地域ならではのアートの成り立たせ方について。(artscape編集部)
[取材・構成:杉原環樹/イラスト:三好愛]

※対談の前編「どうせ学ぶのであれば、誰かと一緒に学びたい」はこちら
※「もしもし、キュレーター?」のバックナンバーはこちら


学芸員は楽しいところを独り占めしすぎている?

──前編では、赤井さんが「博物館の学芸員として」というより、「一市民として」街のなかにアートの場所を立ち上げてきた過程をお聞きしてきました。ところで、赤井さんのこうした街なかの活動について、職場の博物館はどのように捉えているんでしょうか?

赤井あずみ(以下、赤井)──基本的にはきちんと博物館の仕事をしていれば良いと思ってもらっているのかな(笑)。ただ、二つは相補的な関係が成り立つと思っていて、私は博物館で行なう展示やプログラムに街なかの活動のリソースを全投入しますし、逆に博物館のリソースは街なかのプロジェクトに全投入する気でいます。どっちにとっても良い状況をつくらないといけないという気持ちはあります。出し惜しみしていても仕方ないですから。

これは学芸員一般に対する悪口ではないですが、楽しいところを独り占めしすぎだと思います。例えば、展覧会でもアーティスト・イン・レジデンス(以下、AIR)でも、完成した作品は自律していてそのものに価値がありますが、制作のプロセスこそが面白い部分じゃないですか。だけど多くの場合、そこはスタッフしか立ち会うことができない領域になっています。

それがもったいないということで、制作のプロセスそのものを講座としてオープンにしようと始めたのが、mamoruさんと山本高之さんという2人のアーティストを共同ディレクターに迎えて行なっているオルタナティヴなアートの学校「スクール・イン・プログレス」です。

ここでは、リサーチやフィールドワーク、ワークショップ、ディスカッションなど、アーティストの制作の方法論をカリキュラムに反映して、「暮らす」ことと「つくる」ことの関わりを参加者が自ら体験できるようにしています。2021年にはオンラインで実施しましたが、コロナ以前は1週間~10日間ほどの日数で、かなりガッツリとした合宿形式で行なっていました。


「スクール・イン・プログレス」の様子


尺戸智佳子(以下、尺戸)──「スクール・イン・プログレス」を見ても、「共有の手法」がとても研ぎ澄まされていて良いかたちだなあ、と感じます。黒部市美術館でも、アーティストが土地に対して抱いた関心を辿り直し、体験することで作品鑑賞に還元してもらえたらと、地域の文化施設や研究者の方の協力を得ながらツアープログラムなどを行なっていますが、学校のようなかたちで作家さんの頭の中をガッツリ共有するところまでは辿り着けていません。

共有の手法で言えば、「鳥取県立美術館」(2025年春オープン予定)の準備のために、赤井さんが街で活躍するゲストを招いて行なっている「ミュージアムサロン:アートと社会と未来について」というトークシリーズも、とてもユニークだなと思いました。赤井さんの活動に共通することですが、こちらも地域への浸透力が高そうなプログラムですね。


トークシリーズ「ミュージアムサロン:アートと社会と未来について」(ゲスト:古田琢也氏/会場:隼Lab.)


──実は取材準備中に、尺戸さんと「ミュージアムサロン」のゲストの選び方が面白いよね、という話になったんですよね。というのも、artscapeで書かれた記事で、赤井さんがゲストの基準を、「会えば挨拶はするが、じっくり話をする機会がなかった人」や「名前は知っているがまだ出会ったことのない人」などとされていて。

普通、美術館のトークに呼ぶゲストの基準って、もう少し客観的なもののような気がするのですが、これってすべて主語が赤井さんなんですよね(笑)。「“私が”会ったことない人、話したことない人」っていう。

赤井──企画のタネの段階では、まずはそうした自分の好奇心やモチベーションを大事にしています。そうでないと、時間を割いて出演していただくゲストに失礼になっちゃう。そのうえで、企画を実現させていく過程で、それぞれのゲストの活動と美術館のミッションを鑑みてメインの話題を抽出します。地域やゲストの年齢、性別、専門分野などバランスをとるようにも調整しています。客観的というか、企画のパブリック性はつねに意識しています。一方で、このシリーズは学芸員としてのリサーチ活動なんです。

ここで街の人たちに出会おうとしているのは、鳥取県立美術館が「県民立」美術館として県民参加を大きなテーマにしていることもあります。地域では有名な人でも、活動領域が違うとまるで面識のない人もいます。その人の活動やモチベーションを事前に知って、それを踏まえたうえで美術館とどういった協働ができるのかを考えた方が、お互いウィンウィンですよね。今後プロジェクトを立ち上げるときのために、どんな人たちと、どんなことができるのかというリサーチなんです。


左から、尺戸智佳子さん、赤井あずみさん


あと、このトークでこだわっているのは、ゲストの拠点にこちらから出かけていくこと。カフェの人ならそのカフェにお邪魔する。そうすることで場所のリサーチもできるし、場所が変わると来場者も変わるので、新しい層に出会うこともできるんです。

尺戸──参加者と一緒に地域のプレイヤーを知っていく感覚ですね。さらに、回を重ねながら違うジャンルの方の拠点へ行くたび、参加者のコミュニティも多様になっていく。

赤井──オーディエンスにも必ず発言の時間を設けています。県民の方がどんな美術館がほしいと思っているのかという声を拾い上げることも、このイベントの意義なんですね。

尺戸──加えて、赤井さんの活動では、学生やボランティアなどスタッフも積極的に集まっているイメージがあります。

赤井──HOSPITALEは基本的に学生を含めてみんなボランタリーな活動としてやってきましたが、若い世代はライフステージの変化もありますし、なかなか難しいこともありますよ。

尺戸──そうなんですか。黒部もサポーターチームを立ち上げたいと思うのですが、サポーターをやりたい方にもモチベーションのグラデーションがあって、どのように声をかけたらいいか悩むこともあります。手伝ってくれる人にどう声をかけていますか?

赤井──「本当に手が足りないから、お願い!」と言うときもありますし、「これやったら絶対面白いから来た方がいいよ」と言うときもあります。基本的に「お願い」と「お誘い」のパターンが多いですが、街なかのプロジェクトの方が、ひとりの人の話をしっかり聞く余裕がある点は重要です。

博物館のイベントは、「サービス」という側面が大きく、時間が来たらバーっと片付けて終わり、ということが多いです。一方アート・プロジェクトはサービスではなくて活動なので、個々人が何を考えて参加しているかが運営していくうえで重要なんです。その人のバックグラウンドを知ることは、お互いに気持ちの良い関わり方を探るうえで大切だなと思います。


鳥取でアートをやるということ

──鳥取県は全国で一番人口が少ない県で、ひとりの人が持っている重要度が大都市に比べると大きいのではないかと思います。今日のお話でも、赤井さんは人に出会うことを楽しみながらも、切実に求めている印象があります。ある種、お互いの顔が見えやすいこうした環境でアートという営みをする面白さを、どのように感じていらっしゃいますか?

赤井──ひと言でまとめるのは難しいですが、ひとつ面白いと思うのは、お金が目に見えるかたちで回っていくことですね(笑)。私が本間さん(前編参照)に家賃を払って、本間さんがバーでビールを飲んで、バーの店主が私のイベントに来て参加費を払って……と、お金の循環が見えやすい。土台としてのコミュニティの規模というのは、確かに何かの活動を行なっていくうえで関係してくると思います。

尺戸──全体としてのお金のなさをつながりでカバーするところはありますよね。黒部市も人口4万人ほどなので、文化に関わるプレイヤーは限られます。そうしたなか、前回(本連載第3回)も少しお話ししましたが、公民館と連携することでバスの料金を無料にしたり、博物館と連携することで講師料や人件費を免除したりと、なんとか持続的な姿を模索しています。

赤井──あと、地方では閉塞感を抱きやすいので、アートは外側への「窓」の部分、つまりよそ者を呼び入れて何かが起きるところとしての役割を求められることが多いと思っています。風通しを良くしたり、精神を解放したりすると、健康になるでしょう?


HOSPITALEでの展示風景(佐々瞬個展「手帖のある暮らし/旗の行方」[2015-16]より)


鳥取のような環境でアート活動を行なうとき、ただ作品が鑑賞できればいいわけではなく、アートに触れた人たちが生き生きと活性化する、アクティベートされることがとても大事だと思います。これは街なかでも博物館でも共通してやりたいことで、その方法はいろいろあると感じます。それは鳥取のためだけではなくて、何より自分のためにもなります。

──人のためである以前に、「自分のいる場所」を楽しくするためにこそ、赤井さんはいろんな場所、術、人とのつながりを使っているというわけですね。

赤井──そうですね。鳥取ではラッキーなことに、そうしたことが実現できつつあるように思います。

一方で、鳥取市は人口18万人ほどいて、それなりに都会でもあります。知っている人もいるけど知らない人もたくさんいて、適度に放っておいてもらえる関係と言えます。

私が米子市という他所から来ていることも大きいですね。しがらみなくやりたいことができるし、無理が言える。生活は意外と都会的で、東京の独身の人とそんなに変わらないんじゃないかな。


HOSPITALEでの展示風景(地主麻衣子個展「Brain Symphony」[2020]より)



「鳥取藝住祭」と、助成金の先のビジョン

尺戸──いま、「お金」と「アクティベート」というキーワードが出ましたが、今回調べていて、鳥取県は県の助成金の設定の仕方と、それに応える地域の力がすごいなと感嘆しました。

黒部市は小さな街で、施設も一つひとつ小さいので、目の前の資源を丁寧に見つめてアクティブに動かしていくことが大事だと思っているのですが、その点、鳥取では人を動かすきっかけとして助成金がすごくよく働いていると感じたんです。

具体的には、2014~15年にかけて開催された「鳥取藝住祭」の例があります。これはAIRを中心に据えた珍しい芸術祭ですが、このイベントを機に、鳥取各地ではいまもNPOによるAIRプログラムが多く続いていると聞いています。その活動の広がりが、アーティストのようなよそものや新しい発想を受け入れる土壌につながり、将来誕生する美術館の足場にもなっているように見えます。

そのように考えると、そもそも「住む」ことを軸に置いた「鳥取藝住祭」という取り組み自体が、長期的なビジョンに基づくもののように思えます。なぜこうした運用のされ方が可能になっているのか。また、赤井さん自身の助成金への考え方も伺いたいです。

赤井──鳥取藝住祭のコンセプトや枠組みは、鳥取市鹿野町の廃校を拠点にする劇団「鳥の劇場」の芸術監督である中島諒人さんが中心となって立ち上げたと聞いています。鳥取県の文化政策課という文化振興を担当する部署があって、その部署の人たちに中島さんがまず「アートと暮らしとコノサキ計画」というものを提案して、これが鳥取藝住祭へと発展しました。

ここで「アート」だけではなく、「住む」ことがキーワードになったのは、「藝術のある住まい」を通じて豊かな暮らしを模索する、という地域づくりの発想があったから。鳥の劇場自体が劇団ごと移住してきた経緯もあり、最終的にはアーティストがたくさん移住してくるという構想があったみたいです。一時期はある条件のもとアーティストが移住してくると、年間数十万円がもらえるという制度もあったそうです。

尺戸──すごいですね……!

赤井──でも、そこで多くのアーティストやAIRが集まったのは、助成金があったからというよりは、中島さんがそれぞれの人や団体に声をかけていったというのが実情です。

例えば、現在は岡田裕子さんと三田村光土里さんが関わられている米子市のレジデンスプログラムの「AIR475」は、米子建築塾というまちづくりの団体に「AIRをやってみませんか」と中島さんが声をかけたことがきっかけで始まりました。西伯郡大山町の大山の麓で「アートとともにある暮らし」を標榜して活動している「イトナミダイセン藝術祭」が生まれた経緯も同様のことがありました。

米子市のレジデンスプログラム「AIR475」の2022年度成果展「ふたつのヨナゴ・ファンタジア 第1期 岡⽥裕⼦×AIR475 いま、ここにいます」の会場(米子市美術館)でのお二人


一方、「HOSPITALE」は大学の予算から始まったので、コノサキ計画や鳥取藝住祭にはずっと入っていなかったんです。でも、助成金がもらえると聞いて「やります!」となりました(笑)。そのお金で、藝住祭のメイン事業として、野村誠さんとやぶくみこさんを呼んで市民と共同作曲するワークショップを行ない、最終的にはアーティストと市民によるライブ・コンサートを開催しました。先ほど触れた「スクール・イン・プログレス」も、もともとはこれまでにないアートスクールをつくるというアイデアをレジデンス・アーティストと雑談していたところ、藝住祭の鑑賞者教育プログラムの内容が固まっていないという話を聞いて事務局にプレゼンしたことから、同プログラムとして第1回目が実現しました。

「初めに助成金があって」というよりも、そもそもやりたいことがあったから、助成金がほしいとすぐ言えたのかなと思います。本来は、そういうことだと思います。

ただ、やはり地元から「地元で活動する作家たちがいるのに、なぜ他所の作家たちにお金を使うのか」という声があるとも聞いています。作家支援と地域の土壌づくり、どちらも大事なんですけどね。なので、いまではレジデンスプログラムも縮小傾向にあるのですが、それを受けて私たち(鳥取藝住実行委員会)は、事業評価の基準をつくったり、文化政策に対する提言をしたりするような、ある種のシンクタンクのような機能を持った組織にしていこうとしています。

尺戸──アーティストが継続的に活動をするうえでは、わずかな支援でもモチベーションになりますよね。そうして、県外から来た人も含めてさまざまなアーティストが住みやすい地域ができて、それが県立美術館の活動にも反映されていけば、結果的には、鳥取の地元の作家さんたちにとっても活動しやすい環境が整えられていくのだと思います。

赤井──そうですよね。でも、それがなかなかわかってもらえない。アーティストを儲けさせようということでもなく、必ず市民に還元されるので、お金の使い方としてはすごく良いと思っているんですけどね。


誰もがアクティベートされるアートの現場

尺戸──もうひとつ、鳥取県の取り組みでいいなと思ったのが、鳥取の文化や暮らしに関する情報を発信する「+〇++〇(トット)」という現在も続くウェブマガジンです。この編集部や運営組織も、鳥取藝住祭をきっかけに立ち上がった団体ですよね。


ウェブマガジン「+〇++〇(トット)」トップページ


「+〇++〇」では、鳥取県内でいまどのような文化の取り組みが行なわれているのか、誰もが俯瞰して見ることができます。富山県に足りないものは、まさにこうした場や仕組みなんですよね。富山でも、当然それぞれのアーティストは頑張って活動していますが、他県の方やゆかりのない方から「富山に作家さんはいますか」と聞かれると、やはり活動が見えにくいんだなと感じます。

美術史には大きな一本の歴史だけではなく、小さな無数の歴史の流れがあるわけですが、そうしたものをきちんと把握するうえで、地域の活動を俯瞰して、誰もがアクセスすればそれを知ることができる場所は重要だと感じます。

赤井──2015年度で鳥取藝住祭の事務局が解散して、藝住祭もなくなったのですが、まだ文化政策課の助成金は残っていたんですね。ただ、個々のAIRプロジェクトは金銭面でも人員面でも弱いので、それらの活動をまとめて発信した方が労力がかからないだろうと。つまり藝住祭の事務局の代わりとなるようなメディアが必要で、それならウェブマガジンにしてしまえばいいのではないかと思い、静岡で文化政策の評価策定に関わっていらっしゃったアートディレクターの鈴木一郎太さんと、関西でアート系の編集を手がけていらっしゃる岩渕拓郎さんに立ち上げのお手伝いをお願いしました。

また、ウェブマガジンでは記事づくりが必要ですが、その取材や執筆を鑑賞者の市民自身が担うことで、アートへの窓口が増えます。ここでも「どうせやるなら」という感じで、講師の方を呼んで、ライター養成講座や写真の撮り方講座を行ないました。そうすることで鑑賞者にも新たな学びがあり、それが同時に鳥取の文化の発信にもつながります。

尺戸──それは誰にとっても楽しく、役に立つ場ですね。赤井さんがつくる仕組みは、本当にどれも人をアクティベートする、人が能動的に関わることのできるものですね。

赤井──突き詰めると、それが私の一番やりたいことなのかもしれません。一人ひとりが能動的になること、活性化すること。その方法は狭い意味でのアートでなくても良いと思っていますが、アートの分野で活動をするのが一番好きですね。


赤井あずみさん


──今日のお話を聞いて、あらためて2025年に予定されている「鳥取県立美術館」のオープンも楽しみになりました。最後に、その美術館における展望も含めて、赤井さんが鳥取で今後見たいと考えているアートの風景について聞かせてください。

赤井──アーティストと一緒に地方のレジデンス・プログラムに参加したことがあるのですが、そこで何が一番大事だったかと言えば、美味しいパンとコーヒーが手に入ることなんですね。パンとコーヒーは日常そのものですけど、新しい美術館がそういう場になっていったらいいなと思います。日常のなかで絶対に必要にされるような場になってほしい。

それは、良い活動をすることによって結果的についてくるものだと思います。まずはシンプルに、良い展覧会をしていかないといけないと思います。

一方、街での活動の延長で言えば、美術館でもレジデンス・プログラムをやりたいと考えています。単にアーティストを呼ぶだけでなく、美術館という「制度」の枠組みをうまく使って、例えば美術館の教育プログラムとしてそれを行なったり。

レジデンスの運営に関わるスタッフを市民から募ったり、その人たちとアーティストの制作プロセスをシェアしても面白いですよね。

さらに、さまざまな研究者や美術館の教育普及の専門スタッフとも協働しながら、私がこれまでアートプロジェクトの現場で感じてきた「アクティベート」のあり方を検証していければ、そうしたアートの可能性をほかの地域やほかの美術館にも広げていけるかもしれません。それは美術館というインスティテューションでしかできないことだと思うので、ぜひやっていきたいです。


対談収録前に訪れた、鳥取県立美術館の建設予定地(鳥取県倉吉市)



(2022年8月11日取材)




イラスト:三好愛
1986年東京都生まれ、在住。東京藝術大学大学院修了。イラストレーターとして、挿絵、装画を中心に多分野で活躍中。2015年、HBGalleryファイルコンペvol.26大賞受賞。主な仕事に伊藤亜紗『どもる体』(医学書院)装画と挿絵、川上弘美『某』(幻冬舎)装画など。著書にイラスト&エッセイ集『ざらざらをさわる』(晶文社)。
http://www.344i.com/

編集協力:平河伴菜/取材協力:Librarie by HAKUSEN



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