2018年04月15日号
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《6つのパートからなる18のハプニング》アラン・カプロー

18 Happenings in 6 Parts, Allan Kaprow

アメリカの美術作家アラン・カプローによって1959年の10月にリューベン・ギャラリーで上演された、ハプニングのアイディアに基づく最初期にして代表的なパフォーマンス作品。この作品では以下のインストラクションが観客に与えられた。「パフォーマンスは6つのパートに分けられています。それぞれのパートは同時に起こる3つのハプニングを有しています。それぞれの始めと終わりはベルが知らせることでしょう。パフォーマンスの最後では、ベルが二度鳴るのを耳にすることでしょう。3枚のカードを配ります。カードが指示するままに座って下さい。セット3とセット5のために必ず席を変えて下さい(……)」。ほかに、パートとパートの合間に数分の間隔があり、席を立つか立たないかの指示と拍手についての指示があった。パフォーマーは、フルート、ウクレレ、バイオリンを演奏し、手にしたプラカードを読み上げ、カンヴァスに絵を描き、蓄音機を手押し車で運び込んだ。90分続いたパフォーマンスの最後には、文字の書かれた4本の巻物が棒に吊され、下向きに広げられていった。観客に参加者としての意識をうながすために「あなたはハプニングの一部となるはずです。同時にそれを経験することになります」と書かれた招待状があらかじめ送られていた。各行為を貫く物語はなく、一見無意味に見えるパフォーマンスの意味は、観客に委ねられた。

著者: 木村覚

参考文献

  • Allan Kaprow: 18 Happenings in 6 Parts, Lepeke, Eva Meyer-Hermann, Stephanie Rosenthal and Allan Kaprow, Steidl Hauser & Wirth, 2007
  • 『パフォーマンス』, ローズリー・ゴールドバーグ(中原佑介訳), リブロポート, 1982(原著1979)

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