大阪・豊中市立文化芸術センターにて、関西を拠点に映像作家として活動している林勇気の展覧会「すべては遥か彼方に そしてその中間にあるものについての物語」が開催されます。

林の作品には、「メディアアート」の新しい芸術表現が用いられながら、そのモチーフからはどこかしら懐かしさや儚さも感じられます。人の記憶の中にうつろい、浮遊する、感情・言葉・場所・時間を掬い上げ、作家自身の創造性と感覚により、丁寧に照射しているからでしょうか。

豊中市初出展となる本展では、「メディア(中間にあるもの)」をテーマに、代表作のアップデートに加え、豊中を舞台にした新作に取り組んでいます。人の生活と隣り合いながら掴めない、近くて遠いもの、やってきて過ぎ去っていくもの、現れては消えるもの―作家のまなざしは、光と影として対象を結び、映し出します。

<林勇気>
映像作家。1997年より自身で撮影した写真を切り抜いて組み合わせるような手法で映像制作を始める。以来、国内外の美術館やアートイベントで発表を行う。作品制作には、パフォーマンスを取り入れたり、音楽家とのコラボレーションをしたりと、広がりを見せている。
近年の個展では、「君はいつだって世界の入り口を探していた」(2022)「景色と映画の向こう側」(2024)、「灯をみる」(2024)、グループ展に「オーバーハウゼン国際短編映画祭」(2021)、「テールズアウト」(2022)、「2023年コレクション展I 虚実のあわい」(2023)、「特別展 境界をこえる」(2023)など。

関連イベント

■対談 林勇気×小林公(兵庫県立美術館学芸員)
日時|2/8(土)14:00~15:00
会場|多目的室
定員|30名(先着順)*直接会場にお越しください
参加費|無料

会期:2025/02/04(火)~2025/02/16(日)
会場:豊中市立文化芸術センター 展示室(大阪府豊中市曽根東町3-7-2)
開館時間:10:00〜18:00(最終日は17:00まで)
休館日:2/10(月)
入場料:無料
主催:豊中市市民ホール等指定管理者・豊中市
問い合わせ先:豊中市立文化芸術センターチケットオフィス
TEL:06-6864-5000(10:00~19:00 月曜休館)
公式サイト:https://www.toyonaka-hall.jp/event/event-43997/