2025年の7月からスタートし、さまざまな再発見や新たな出会いと共に展開してきたartscape30周年記念企画が、おかげさまでこの3月末をもって無事に幕を閉じました。

そのクライマックスでもあった、3月6日にDNP銀座ビルで開催した記念トークイベント「1995 ←→ 2025 ←→ 2055 ── アートシーンとアートメディアの60年を考える」。たくさんの長年の読者の方々に足をお運びいただき(満員御礼!)、そこで繰り広げられた森司さん・星野太さんお二人のトークのレポートアーカイブ動画も先日から公開されています。

実は、このイベントの来場者の方へのささやかなプレゼントとして、昨年の晩秋ごろから準備していたものがありました。それは、30周年記念のノベルティとして特別制作したオリジナルのトートバッグ。


イベント閉会後、来場者の皆さんを見送った後の会場で[撮影:artscape編集部]

編集会議の場では、ノベルティとしてまず何を作るのががふさわしいかを巡ってのディスカッションも大いに白熱。ノートやペン、スマホホルダー、ポーチ、はたまた「30周年」にちなんでの30センチ定規(!?)などなど──。最終的には老若男女問わず、ミュージアムでの鑑賞の相棒として長く使ってもらえるものがいいよね、ということで、トートバッグという案に着地。「美術館で買ったトートバッグはもう何枚も家にある……でも何枚あってもいい……!」という力強い後押しのコメントも編集部メンバーから飛び出し、読者の皆さんのなかにもたくさんいるであろうミュージアムグッズラバーたちの揺れる心とお買い物事情を垣間見ました。

グッズのデザインは、30周年記念企画のキービジュアルや記事サムネイルのフォーマットも担当(そして記念企画の「30年後のウェブメディアを構想する」座談会にも登場)してくださった、畑ユリエさんにお願いしました。

布の上には、これまでの30年分の感謝を込めつつ、未来を見据えたメッセージを。artscapeというサイトの本質であり、創立当初から変わらず掲げてきたポリシーを表現する「Connecting People and Museum(人とミュージアムをつなぐ)」というコピーが、シンプルかつユーモラスなタイポグラフィとして、黒い布地に燦然と映えています。届いた現物は想像以上に素敵な仕上がりで、編集部一同大感激。お持ち帰りいただいた皆さまには、美術館へのお出かけの際にも、ぜひこのバッグをお供に携えていただけたら嬉しいです!

あらためて、この30周年記念企画、数カ月にわたりご注目いただきありがとうございました。

「Connecting People and Museum」。これから先、この方針をさらに発展させながら、新たに何をしていくか。その無数のヒントに出会うことができた30周年イヤーをなんとか駆け抜けてほっとしながらも、次を構想しているこの春です。(g)