横山大観「海山十題」展
近代日本画壇の巨匠・横山大観(1868-1958)は、昭和15(1940)年に、自らの画業50年と紀元2600年を記念して、「山海二十題」(通称「海山十題」)という二十幅の連作を描きました。この連作は、新しい日本画を創造し、数多くの名作を残した大観の画業の中でも、特に有名なもののひとつです。
大観の50年にわたる画業の集大成といえるこの作品は、昭和15年4月に「海に因む十題」が日本橋三越で、「山に因む十題」が日本橋高島屋で公開された後、時代の波に翻弄され流転を重ねるうちに、その一部は所在不明となりました。
本展は、その幻といわれた「海潮四題・秋」「龍躍る」が発見されたことにより、約20点が一堂に会する歴史的な展覧会です。 |
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