都市のフランス自然のイギリス ──18・19世紀絵画と挿絵本の世界
産業革命後、イギリスでは自然への眼が開かれ、風景画家ターナー、コンスタブルが活躍し、フランスでは革命後、ブルジョワが台頭して風景や風俗を描く絵画を求め、やがて印象派が登場する。また、この頃より印刷物の量が飛躍的に増え、フランスではドーミエなどの諷刺画に大都市パリの生活が活写され、幻想味あふれるロマン主義の挿絵本も隆盛を誇る。一方イギリスでは、鉄道網の発展や工業化がもたらした新しい生活を描く挿絵や、高い芸術性をもつ絵本が数多く生み出された。本展では栃木県立美術館所蔵作品より18・19世紀の仏英の絵画、版画、挿絵本の約340点を「都市のフランス」「自然のイギリス」の視点から紹介する。
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