日本近代画家の絶筆
この展覧会は、明治以降の近代日本において画家が描いた「絶筆」を一堂に紹介しようとするものです。一口に絶筆と言っても、本当に死の間際まで描かれた作品、作者が自ら筆を置いた作品、アトリエにいくつも未完の作品が残されていてどれが最後の作品か判然としないものなど、実に様々な姿があります。
内容も、近づきつつある死を意識したもの、突然夭折した作家の前途洋々たる未来を感じさせるものなど、多様な表現が見られます。本来、絶筆を語るには定義付けからはじめるべきなのかもしれません。しかし、本展ではあえて定義することなく、絶筆を幅広く捉え、様々な絶筆作品を一堂に概観し絶筆とは何かを考えます。 |
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