桜井浜江 展
─強靱なるフォルムの追求─
壮大なスケールの作品を描き続け、三岸節子と共に女性洋画家の先駆者として活躍した、桜井浜江(1908-2007)の回顧展を開催いたします。桜井は山形県の代々地主の家に生まれ、女学校を卒業後、縁談を断ると家出同然で上京します。画家を志して1930年洋画研究所で里見勝三らに学び、フォービズムの洗礼を受けます。独立美術協会が設立されると第1回展から出品し、以後、毎年出品を重ねました。初期の幻想的な作風を経て、戦後、余分なものをぎりぎりまで排して対象の存在感を高めた「壺」の作品により評価を得ました。
本年は桜井浜江の生誕100年にあたります。代表作35点を展示し、絵に生涯をささげ格闘し続けた画家の、強靱なる油彩画の世界をご紹介します。[広報資料より]
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