山口薫 展 都市と田園のはざまで
群馬県の箕輪村(現・高崎市内)で農業を営む旧家に生まれ育った山口薫(1907-1968)は、17歳にして画家になる決意を固め、上京して東京美術学校(現・東京藝術大学)で学んだのち、パリへ留学して3年ほどの歳月を過ごしました。…馬や牛、水田や山々といった自然、あるいは身近な人々や素朴な日常の片々をモチーフにしつつ、洗練された洒脱な色彩な筆触、斬新な構成や造形感覚を駆使したその独自の絵画は、都市と田園のはざま、抽象と具象の間で揺れ動く不可思議な世界を生み出し、多くの人々に新鮮な驚きと共感を与えることになりました。全約140点の油彩や資料で構成される本展では、そうした山口の画業の全貌を4期にわけてご紹介するとともに、アトリエでの素顔を彷彿とさせるような油彩小品や水彩にも目を向け、改めて画家・山口薫の魅力に迫りたいと考えています。[広報資料より]
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