小吹隆文/福住廉 |
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9/11-9/14 |
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池上将暢展
9/11~23 ギャラリーwks.[大阪] |
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錆びの浮いた短冊状の鉄板にローラーを使って白、黒、灰色の模様を描き、それを自由に組み合わせて装飾性の強い平面作品に仕上げている。作品は幅約60センチ単位のユニットになっており、自由に組み換えや変形が可能。絵画、版画、インスタレーション、装飾が統合されたオリジナル度の高い表現は今後の可能性を大きく感じさせるものだ。同時に出品された両面テープを用いた版画作品(?)も非常にユニークなものだった。
[9月11日(月) 小吹隆文] |
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岩瀬ゆか個展──スティル
9/6~17 iTohen[大阪] |
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花嫁衣裳の女性、デスクに肘をつき物思いに耽る男性、まっすぐこちらを見つめる女性、伏目がちな女性……、岩瀬ゆかの作品に登場する人物は、皆憂いやためらいを秘めているようで、女らに一体何があったのか、つい前後のストーリーを詮索してしまう。日常の中でふと顔を出す無常感が突然目の前に出現したように思われ、じっと作品を見つめてしまった。
[9月13日(水) 小吹隆文] |
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園部ミチオ写真展──OBLIVION
9/14~10/22 ギャラリーOUT of PLACE[奈良] |
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二つのモノクロ写真シリーズを展覧。《self portlait》は自らへの手向けとして撮られたもので、主に植物を持った左手をシルエットとして捉えたもの。《OBLIVION》は主に風景写真だが、作品の右半分が唐突なまでに黒くつぶれているのが特徴だ。どうやら黒は忘却を表し、忘却とは記憶が積み重なること、すなわちイメージが黒くつぶれて見えなくなることを意味するようだ。隠遁者の独り言のような侘びと、一種の耽美を同時に含んだ濃密な世界がそこにはあった。
[9月14日(木) 小吹隆文]
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