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プライバシーステートメント
展覧会レビュー
小吹隆文/福住廉
9/10〜9/12
加藤悦郎展
9/10〜15 ギャラリー白[大阪]
ギャラリー白
和紙に墨と顔彩で描かれた加藤の絵画は、ほのかな色彩が境界なく入り混じった繊細極まりない色世界。一見控えめなのにじわじわと存在感を増し、忘れ難い印象を脳裏に宿す。作品の配置にも細心の注意が払われており、インスタレーションとしても質の高い作品だった。これ以上足すことも引くこともできない空間。そんな場に身を浸すと、こちらの背筋までピシッとして実に気持ちいい。
[9月10日(月) 小吹隆文]
ロートレック展 パリ 美しき時代を生きて
9/11〜11/4 サントリーミュージアム[天保山][大阪]
サントリーミュージアム[天保山]
宝塚歌劇風のサブタイトルに惑わされてはいけない。実に充実した、見応えある企画である。その理由は、クオリティの高い油彩画や版画の連作が揃っているから。特に油彩画は早描きの線の魅力がダイレクトに伝わって、正に眼福という感じ。思わず見とれてしまった。筆者がアートに興味を持ち始めた頃買った安価な画集に載っていた作品がここにもそこにも。そんなノスタルジーも手伝ったのかもしれないが、絵画展の楽しみここにありと声を大にして言っておこう。
[9月10日(月) 小吹隆文]
光島貴之展 言葉によって広がる絵
9/11〜16 ギャラリーはねうさぎ[京都]
ギャラリーはねうさぎ
視覚障害者の光島は、ラインテープとカッティングシートを切り貼りして作品を作っている。カラフルな線と面が織り成すその世界はとてもシンプルだが、それゆえ素直に観客に届く。小難しい理屈や過剰な自意識を振りかざす作品より遥かに雄弁と言えよう。本展のサブタイトルは、会話を通してインスピレーションを膨らませていく彼の制作スタイルを示したもの。私も在廊していた彼としばし歓談し、気持ちのよい一時を過ごした。
[9月11日(火) 小吹隆文]
高田竹弥展 時間ノ園
9/12〜23 iTohen[大阪]
iTohen
絵画やボックス型の作品などが出品された。ボックス型の作品は、中にひもで綴じられた2点の平面作品が納められた独特の形式。作品はどれも新作なのに、まるで長い年月を経たビンテージ品のような風情をしている。自身が採集した石や古道具なども作品を共に並べられているのだが、不思議なぐらい違和感がない。また、立原道造の詩2編も作品と一緒に貼り出されており、高田の世界と親和して残響のような効果を発揮していた。
[9月12日(水) 小吹隆文]
森口ゆたか展 「touch」
9/12〜22 アートコートギャラリー[大阪]
アートコートギャラリー
床が9×10メートル、天井高8メートルという大きな会場いっぱいに、複数の映写機から人の手の映像が流されている。スロー再生された手の動きはまるで優雅な舞いのよう。いずれも森口自身と家族のものである。BGMのエリック・サティの音楽も映像とマッチして、ギャラリーの中だけ別の時間が流れてるみたいだ。非常にシンプルな構造ながら、人同士の触れ合いや信頼の心に満ち満ちた作品。全身を包まれるような気持ちで、飽きることなく見入ってしまった。
[9月12日(水) 小吹隆文]
Index
8/20〜8/25
鉄秀個展美粒子
グチック考13
大阪もーりもり、森村泰昌、釜ヶ崎ロケを語る
フィールド・キャラバン計画
LET'S GET LOST 私は何かの間違いで詩集を造ったりはしない
8/30〜9/1
今度は武者絵だ!
上妻勇太/永田幹/2人展 skip
トリオフォープレゼンツ 佐藤修悦展
田中朝子展 pool
神話創生
9/4〜9/5
自画像の証言
植松美早展 起きて半畳寝て一畳/二宮幸司 立体造形展
今井康雄展
太陽の椅子
都市との対話
9/10〜9/12
加藤悦郎展
ロートレック展 パリ、美しき時代を生きて
光島貴之展 言葉によって広がる絵
高田竹弥展 時間ノ園
森口ゆたか展「touch」
9/15〜9/21
グラウンド、ルーツ、エアー
的場光晴展
石塚源太展
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