2019年05月15日号
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「ドイチュラントビルダー」展

“Deutschlandbilder”(独)

1997年9月7日から翌年1月11日まで、ベルリンのマルティン・グロピウス・バウにおいて開催された約500点からなる20世紀「ドイツ」美術の大展覧会。監修はエックハルト・ギレン、キュレーターはギレンおよびルドルフ・ツヴィルナーが務めた。展覧会の副題は「分断された国の芸術」であるが、東西ドイツ分断の始まりをナチスが政権を獲得した33年と定め、M・ベックマンの小さなブロンズ彫刻《暗闇の中の男》(1934)が展示会場の導入地点に置かれた。また、展覧会評に「つねにすでに見てきた作品を新たに見て学ぶ稀な展覧会」と書いた『ツァイト』誌に従えば、展示方法は芸術史的な区分に基づいたものではなかった。代わりに導入されたのは、第一次世界大戦従軍者(O・ディクスら)、ヴァイマル時代(P・クレー、O・シュレンマーら)、強制収容所の犠牲者(F・ヌスバウム、O・フロイントリッヒら)、軍事および武装ナチ親衛隊世代(J・ボイスら)、戦争下に生まれた子供たち、戦後世代、分断された国の住民たち、という視座であった。出展作家は90組を超えたが、ボイス以降の世代では、A・キーファーやR・ムハなど西側ドイツに生まれた作家に加え、幼少時に家族とともにアメリカ合衆国に亡命したユダヤ系作家のE・ヘス、戦後西ドイツからアメリカ合衆国に渡り成功をおさめたH・ハーケ、東ドイツから西ドイツに移住して活躍していたS・ポルケ、G・リヒター、G・バゼリッツ、A・R・ペンクらが参加した。また、ボイスと同世代のB・ハイジグ、W・マットイヤーなど、東ドイツにおいて重要な絵画動向であったライプツィヒ派の作品も展示された。

著者: 長チノリ

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