2019年09月15日号
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『S, M, L, XL』レム・コールハース、ブルース・マウ

S, M, L, XL, Rem Koolhaas and Bruce Mau

建築家のレム・コールハースとデザイナーのブルース・マウによりつくられた書籍。編集はジェニファー・シグラーによる。1995年に米国のMonacelli Pressとオランダの010 Publishersから同時に刊行された。タイトルは「Small, Medium, Large, Extra-Large」の頭文字。75年に建築家コールハースらによってオランダ・ロッテルダムにて設立された事務所Office for Metropolitan Architecture(OMA)の20年間の活動に関わる資料を中心に、大量の図面、ドローイング、写真に加え、歴史の引用、コールハースによって書かれた建築評論、日記や詩や散文のテクストを多様に挿入し、実験的なグラフィック・デザインでまとめた、1,376ページ、2.7キログラム(Monacelli Press版)の書籍である。グローバリゼーションが進む20世紀末の世界の都市で建築が成立する条件を、壮麗さと悲惨さの両方から批評的に言及し、建築思想・建築理論を展開した内容となっている。事実、フィクション、メディア、スケールといった既成の分類を解体し、コールハースとマウが独自の編集方法およびデザインでまとめあげた本書は、単なる建築家の作品集としてではなく、20世紀の建築をめぐる物語として広く読まれ、多大な影響力を与えた。

著者: 松原慈

参考文献

  • 『錯乱のニューヨーク』, レム・コールハース(鈴木圭介訳), ちくま学芸文庫, 1995
  • 『建築文化』2003年4月号, 特集=レム・コールハース変動する視座, 彰国社
  • S, M, L, XL, Rem Koolhaas, Bruce Mau, Monacelli, 1995

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