2019年12月01日号
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ニュータウン

New Town

都市の過密に対する対策として、郊外に建設された市街地。1944年に作成された「大ロンドン計画」において、ロンドンを中心部、郊外部、グリーンベルト、田園地域と同心円状に位置付け、中心部の人口を抑制するため、田園地域に計画された小都市が「ニュータウン」と名付けられた。これはエベネザー・ハワードが提唱した田園都市の影響を多分に受けたものであり、現在のように住宅地を指し示す言葉ではなかったが、その後、一般的に、過密する都市への対策として、郊外に新しく一体的に開発された都市が「ニュータウン」と呼ばれるようになった。日本では、50年代以降、ニュータウンの建設が数多く実施されており、開発の主体が地方自治体や現在の都市再生機構に再編されているさまざまな公的機関によるものと、民間ディベロッパーによるものとに大きく分けることができるが、東京都市圏の「多摩ニュータウン」や「港北ニュータウン」、大阪都市圏の「千里ニュータウン」、名古屋都市圏の「高蔵寺ニュータウン」など、公的機関によるニュータウンは開発規模が非常に大きい。それらの大規模ニュータウンは、「一体的で調和がとれた開発」という名目のもとで計画されるが、開発が長期にわたり、現実的に区画分けされ開発されるため、街に巨大な不連続性がもたらされることが多々ある。また、スプロール化を防ぐためにグリーンベルトが配置されるなど、土地区画自体は計画的に開発されるが、結局は基幹道路沿いにコンビニ、ファミレス、ホームセンターが建ち並び、スプロールとしか言いようがない景色を形成していることが多い。

著者: 有山宙

参考文献

  • 『タピオラ田園都市 フィンランドのニュータウン建設』, ヘイッキ・フォン・ヘルツェン、ポール・D・スプライレゲン(波多江健郎、武藤章訳), 鹿島研究所出版会, 1973
  • 『a+u』1971年9月号, 英国のニュータウン, エー・アンド・ ユー, 1971
  • 『高蔵寺ニュータウン計画』, 高山英華編, 鹿島研究所出版会, 1967

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