2019年12月01日号
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京都服飾文化研究財団(KCI)

Kyoto Costume Institute

京都を拠点とする、ファッションの保存・収集のための研究機関。1975年に京都国立近代美術館で開催された「現代衣服の源流」展──もともとニューヨークのメトロポリタン美術館の企画であった──をきっかけとして、ワコールの出捐により78年に設立された。17世紀から現代までの衣装や下着、アクセサリーなどを12,000点以上収蔵しており、ハコを持たない美術館――2000年に約30坪の小さなギャラリー・スペースが設置されたが――と呼ぶこともできるだろう。西洋の歴史的衣装のコレクションもさることながら、1,000セット以上にも及ぶコム・デ・ギャルソンのコレクションは世界でも並ぶところがないだろう。ロココ時代から新古典主義時代への流行の変遷に焦点をあわせた「華麗な革命」展(1989)や、それまで美術史でのみ語られてきたジャポニスムをファッションのなかに探った「モードのジャポニスム」(1994)のような服飾史的展覧会から、現代美術とファッションとの関連を探る「身体の夢」展(1999)、贅沢という概念を再考する「ラグジュアリー ファッションの欲望」展(2009)のような美学的テーマを取り上げた展覧会まで、幅広い企画を展開している。機関誌『DRESSTUDY(ドレスタディ)』(年2回)の発行や、収蔵品の高精細画像をウェブサイト上で見られる「デジタル・アーカイブス」など、展覧会以外の研究・公開活動も積極的に行なっている。

著者: 蘆田裕史

参考文献

  • 『京都服飾文化研究財団の25年 企業文化の創造』, 深井晃子監修, 京都服飾文化研究財団, 2003

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