2021年06月01日号
次回6月15日更新予定

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2021年04月15日号のバックナンバー

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フォーカス

アートを育てるまち、北加賀屋──見に行く場所から、つくる場所へ

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[2021年04月15日号(小倉千明)]

まちを歩けば、アートに当たる。ゴウゴウグイーングイーンと鉄のクレーン車が元気な音をさせて働いている工場があると思えば、その横には鉄を使ったアート作品が展示されている。公園を抜けた先にある壁にはカラフルな巨大グラフィティが描かれていたり、下町感あふれる長屋の路地に入ると、ユニークな看板を掲げたショップが見つかったりする。きっと中には、愉快なアーティストのオーナーがいるに違いない。
2018年には、森村泰昌の美術館M@M(モリムラ@ミュージアム)もオープンした。大阪、南港近くの工場街で、アートはまちに溶け込み違和感など感じさせない、すでにひとつの町並みをつくっている。
コロナ下で閉じこもりがちないま、北加賀屋のまちにまたひとつ新しい顔ができていた。本稿では新スペースを含めた個性あふれるこのまちを紹介したい。

東アジアのヴィデオ・アート再考察──開拓者による1960-90年代の作品を集めて

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[2021年04月15日号(小野田光)]

14億を超える人口を抱えながら、新型コロナの感染抑制がかなり成功している中国。4月に入り、行楽シーズンを迎える4月14日現在、アート情報専門のアプリ「iDaily Museum」を開けば、北京では71の、上海では50の展覧会情報が紹介されている。今回は昨年12月から3ヵ月にわたって開催された「メディウム再考察:東アジアにおけるヴィデオ・アートの興隆」展を紹介したい。

キュレーターズノート

移動や輸送のない、2都市間のレジデンス/未来への鑑賞者に向けてアーカイブを残す

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[2021年04月15日号(吉田有里)]

港まちではこれまで数多くのアーティストが滞在し、まちとの関わりをもって制作や発表を行なってきた。新型コロナウイルス感染症により人々の往来が困難となった状況下で、新たなプロジェクトとして、アーティストとのオンラインによる共同制作がスタートした。

国立アイヌ民族博物館が経験した2020年

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[2021年04月15日号(立石信一)]

昨年3月にartscapeの原稿を執筆していた際には、当初4月24日に予定していた国立アイヌ民族博物館を含むウポポイ(民族共生象徴空間)開業がどうなるだろうとの不安の渦中にあった。原稿を入稿し終えた直後に緊急事態宣言が発令され、同時にウポポイの開業延期も政府から発表された。あれ以来、めまぐるしく状況は変化しながら一年が経過した。しかし、いまだ予断を許さない状況にあり、今後も状況は変化していくであろうことが予測されるので、ここで一度、当館の開館に向けた動きとコロナ禍の対応をまとめておきたい。なお、ウポポイ全体としてはコロナ禍に対応するためのさまざまな動きがあり、それをすべて把握しているわけではないので、博物館に限って言及する。

2023年3月(予定)のリニューアル・オープンに向けて

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[2021年04月15日号(角奈緒子)]

昨年の今頃は、目に見えないウイルスの脅威に突然さらされて、まったくなにもできなくなるという、異様な事態に陥っていた。残念なことに今年もさほど状況は変わらないが、いつまでも二の足を踏んでいるわけにもいかず、どうにかウイルスと共存しながら日常を取り戻すべく、手探りしながら前に進もうとしている。そんな最中、筆者の職場である広島市現代美術館は、改修工事のための長期休館に突入した。休館にかかる諸々不慣れな案件に追われ、なにやら気ぜわしく新年度を迎えることとなった。

アート・アーカイブ探求

ティツィアーノ・ヴェチェリオ《ウルビーノのヴィーナス》──ヌードの多義性「細野喜代」

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[2021年04月15日号(影山幸一)]

もしもし、キュレーター?

第1回 プロローグ:生きることは変わること。アメーバのような美術館の「揺らぎ」について──畑井恵(千葉市美術館)

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[2021年04月15日号(畑井恵/杉原環樹)]

「学芸員/キュレーター」と聞くと、あなたはどんな仕事を想像するでしょうか。まず思い浮かぶのは、展覧会の企画や解説をする姿かもしれません。実際はそれだけにとどまらず、学校などと連携して教育普及事業を行なったり、地域と美術館をつないだり、幅広い仕事を抱えています。従来の枠組みにとらわれず、ときに特異的な活動を展開する全国各地のキュレーターにスポットをあて、リレー対談の形式で話を聴いていく新連載「もしもし、キュレーター?」。第1回目はプロローグとして、千葉市美術館の畑井恵さんに、「つくりかけラボ」などを通して展開する「やわい」美術館観や、教育普及を担当することにおけるジレンマ、そしてその可能性についてお話を伺ってきました。(artscape編集部)
[取材・構成:杉原環樹/イラスト:三好愛]

artscapeレビュー

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