会田大也: 2009年7月アーカイブ

実はこの期間、以前ここでも書いた「Re-Fort プロジェクト vol.5」のイベントが行われていて、そのことについて書こうと思っていたのですが、なかなか筆が進まず。こんな時間になってしまいました。書こうと思うことがなかなかまとまらなかったというのが正直なところです。

私は普段、子ども向けのワークショップに立ち会う機会が多いのですが、「子供向け」という言葉を使うときには注意が必要です。

大人になってしまうと、子供ってどんなんだったか、実は結構忘れてしまいがちだし、そもそも子供の頃のことを覚えていないこと自体に対して無自覚だったりします。

結果、子供向けという言葉は、言葉を発する当人の中に居る子供のイメージに対して向けることになり、とりもなおさずそれは、実際に目の前にいる子供の存在を見つめることを阻害してしまいます。

YCAMの紹介ということで展覧会を案内することになったのですが、社会見学ということを考えると、仕事の内容や施設の機能を見せたいというニーズがあったのかもしれませんが、やはりせっかく生の作品展示に触れるチャンスでもあるので、作品を観ることを重視した見学ツアーにしました。

100人と言っても、一気に全員に説明するのではなく、隣接するテレビ局と50人で45分ずつ、2回に分けて見学してもらいます。さらにその50人を3つのグループに分け、17人程度のグループに1人のスタッフが一緒に作品を鑑賞します。