Re-Fort PROJECT vol.5へいってきた

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こんにちは。artscape編集部です(たまには書きます)。

山口へいってきました。目的はこれ
「砲台から花火」と聞いて、お遊び?なんて思っていたけれど、たいへんな誤解。本気アートプロジェクトでした。

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このブログの少し前のエントリーで、主催者のひとりでもある会田大也さんがまとめてくださっているので、プロジェクトの内容はそちらを参照してもらうとして、ここではアートプロジェクトの拠点について、メモを。

会田さんがエントリーのなかでも触れているとおり、このプロジェクトを主催したのは、Maemachi Art Center(MAC)というプライヴェートのレジデンス施設です。今回、ここへ二度目の訪問をしてきたわけですが、あいかわらず魅力的な施設でした。自宅がレジデンス施設なわけですから、ここの住人にとって「仕事」の境界はいい具合に曖昧で、その曖昧さにご近所や友人たちが巻き込まれ、自然に日常と美術がブレンドしてしまっている、そんな場所です。MACのブログからもそんな空気が伝わってくるはずです。たくさんのアーティストが訪れるのも、 そんな日常のありかたが作家のライフスタイルと相性がよいからなのでしょうか。今回のプロジェクトもこの施設が育んだ「ノリ」の延長そのもので、平日にもかかわらず(!)各地から駆けつけた撮影クルーを見たとき、ハブの役割をはたすこうした施設のポテンシャルをあらためて実感しました。

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そんなことを考えていてふと思い出したのは、金沢のCAAKのありかた。山口も金沢も大規模な公共のミュージアムが近隣にあることが共通点で、どちらも必然的に作家が頻繁に訪れ、住民を巻き込みながら、公共施設ではできないようなイベントがゲリラ的に起こる、という具合です。CAAKを設立して現在ベルギーで研修中の鷲田めるろさんもきっとMACの活動にシンパシーを感じてくれる事でしょう。もしかしたら水戸の環境もすこし状況が似ているのかもしれません。

「若いアーティストは、地方に自由な活動の場があることをよくわかっているよ」。それからこれは、今年の5月に訪問した別府での芹沢高志さんの一言。たくさんのアーティストが東京をはじめとした日本各地からやってきて自主的に作品をつくっている状況を、そう語ってくださいました。脱・東京中心主義なんて言うのは大げさですが、別府や山口で感じたそんな空気も明らかに共通していました。

Re-Fort PROJECTの発起人のひとりである下道基行プロジェクト・リーダーとも今回、移動の車中で活動拠点のありかたについて話しました。去年フランスから帰国し、彼はいま、日本各地を転々としながら作品を制作しているようで、どのタイミングでどこにどのような住処をかまえるか模索中とのこと。ブログにもそんなエントリーがあって、今頃になって時間差でシンクロ。

自分とかと近い世代の友人は、内面的な自分探しとかじゃなくて、自分らしい住処を求めている人は結構多い。どこで暮らすか...。
土地と住民を縛った慣習を、すぐには取り壊せないだろうから、探しながらさまよっているんだと思う。けど、一軒家を持って一人前!みたいな考えは明らかに薄いし、とにかくみんなさまよってるんだと思う。
http://shitamichi.exblog.jp/10636011/

美術に携わる人たちがつくるこうした施設のあり方とそこからプロジェクトを生み出すやりかたは、これまでも日本各地で存分に試されてきたはずと思いつつ、 ここにきてその現代性がちょっと気になっています。美術館や博物館では、エデュケーションプログラムが盛んですが、真にアートと人をつなぐ存在として、こうした小さな組織のあり方がますます重要になりそうで注目しているのです。

そんなわけで、artscapeでもそのあたりを追究すべく、うまい方法を勝手に模索中です(じつはレポーターの目星はついてるんですが!)。これからもたまに書きますので、本体共々お楽しみに。

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こんにちは、Maemachi Art Centerのはっとりです。先日はRe-Fort PROJECTにご来場いただきありがとうございました。そして、素敵な記事ありがとうございます。

昨日ついにRe-Fort PROJECT vol.5の展覧会がオープンしました!オープニングには各地から50名もの人が来てくれました。びっくりです。
エアコンがなく小さな一軒家のMACはパンク寸前でしたが、楽しい一夜となりました。引き続きブログなどで展覧会の様子をアップしていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

服部浩之

ブロガー

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