2025年06月03日掲載
Around EXPO’70 ―当時の大阪芸術大学と日本万国博覧会―
大阪芸術大学博物館
- 会期
- 2025年06月23日~2025年07月09日
カルーセル
1970年頃の本学は、1964年に大阪府河南町に開学してまだ10年に満たない時期でした。南河内ののどかな丘陵地に次々と新しい校舎が建てられ、キャンパスが拡張していくと共に、新しい学科も次々と立ち上げていました。同時に、様々な芸術文化領域の第一線で活躍していた多くの作家・専門家・研究者などを教員に招聘して、現在の本学の基盤が形成された時期でもありました。
そんな本学の黎明期と時を重ねて、同じ大阪で1970年に開催された日本万国博覧会では、複数名の本学教員が各々の専門性を生かして、その現場に深く参画していました。第二次世界大戦の終戦から25年が経過したこの機に開催された当時の万博は、「戦後」のイメージを払拭して、世界規模で直面する課題と未来への展望を日本から提示し、世界へ発信することを志向していました。さらに、当時も漂っていた東京一極集中の風潮の中で、大阪の存在意義を国内外に示す狙いがあった万博の開催と、大阪の新進の総合芸術大学として急成長し、個性的な芸術教育の実践を積極的に発信しようとしていた本学の動きは、偶然ながらも重なるように思えます。
本展では、1970年の大阪万博に関わった教員5名の作品や、彼らの万博との関わりを示す資料をはじめ、万博会場で展示・使用された後に本学が保管している作品や資料、さらに当時の本学で教鞭をとっていた教員14名の主に同時期に制作・発表した作品などをあわせて公開します。当時と現在では、社会をとりまく環境や価値観の違いは随所にありますが、約半世紀前の本学と大阪万博の動向に触れて、いま大阪で開催中の万博と本学のそれぞれの現状やこれからの展望に、思いを巡らせる機会となれば幸いです。
※本展のポスター、チラシはデザイン学科3年 藤本爽加がデザインしました。
- 展覧会名
- Around EXPO’70 ―当時の大阪芸術大学と日本万国博覧会―
- 分類
- 企画展
- 会場
- 大阪芸術大学博物館
- 会期
- 2025年06月23日~2025年07月09日 Googleカレンダーに登録
- 開館時間
- 11:00~18:00
- 休館日
- 日曜日
- 観覧料
- 無料
- 住所
-
585-8555 大阪府南河内郡河南町東山469(大阪芸術大学内)
- アクセス
- 近鉄南大阪線「大阪阿部野橋」駅より「河内長野」行き準急に乗車、「喜志」駅下車。「喜志」駅前より大阪芸術大学スクールバス(無料・随時運行)または4市町村コミバス(「近つ飛鳥博物館前」行きに乗車、「東山」停留所下車)をご利用ください。
- 公式サイト
- https://www.osaka-geidai.ac.jp/guide/museum/artexhibition
- 公式SNS
- お問合せ先
- 大阪芸術大学博物館事務室
museum@osaka-geidai.ac.jp