この7月から、記事それぞれの性質や属性を短い言葉で説明・表現する「タグ」を試験的に増やしてみています。

記事タイトルの上にある、「#」の付いたこういうやつです
2024年に、サイトのデザインやその裏側の更新システムをリニューアルしたartscape。ですが、翌年2025年は通常の記事の更新に加え、サイト開始から30周年の特別企画が目白押しだったりと、編集部のメンバーで日々のartscapeの運営の細部について腰を据えて考える時間がなかなか取れずにいました。どのような読み手にどのような情報を届けたいか。サイトの根幹にもっとも大きく関わるこういった「編集方針」は、30周年の節目にも対話を重ねたり再考する機会がたびたびありましたが、ページの細部のアウトプットや運営実務といったハレとケの「ケ」の部分──例えば更新頻度(リニューアル後は平日は基本的に毎日更新。その前までは毎月1日号・15日号と、どさっと月に2回まとめて公開する雑誌的なスタイルを取っていました)や編成、公開する時間、あるいはミニマルなところでいうと、記事のなかのテキストの表記ルール、そして記事の「カテゴリ」や、今回追加した「タグ」など──に、その編集方針やアティチュードを浸透させることにもちゃんとエネルギーを使いたい(ついつい後回しになってしまいがちだけど……)ということで、ごくミニマルな一歩ですが、今回の新規タグ追加です。
タグも、もともとは連載・コーナー名(「#キュレーターズノート」「#遊歩録」「#編集雑記」など)や記事中で取り扱う美術館名に限定して記事に付けていく運用に留めていました。
とはいえ、際限なく無秩序にタグが増えていってしまうのも収集がつかなくなってしまうのでは、という懸念から、今回の追加分はかなり厳選して一度様子を見ることに。レビューなどで扱うジャンル名(のうち、「#本」「#工芸」「#パフォーミングアーツ」など解釈が比較的分かれにくいもの)、あるいは記事のスタイル(「#インタビュー/座談会」)、そして編集部が特に注目していきたいテーマ(「#エデュケーション/教育普及」など)のタグがこの7月に追加されました。
[今回追加されたタグ一覧]
①建築/都市(arch-urban)
②パフォーミングアーツ(performing-arts)
③本(books)
④工芸(crafts)
⑤インタビュー/座談会(talks-interviews)
⑥エデュケーション/教育普及(edu-outreach)
⑦海外/国際交流(global-relations)
⑧アートマネージメント(art-management)
⑨アートプロジェクト(art-projects)
これまでも、タグについて話す機運は時折高まりつつも、「それはジャンルなのかメディアなのか」論争(?)など概念的な議論も巻き起こり、暗中模索、なかなかまとまらず。しかしこのたび仕切り直して行なった話し合いでも改めて感じましたが、編集部のメンバー一人ひとりの媒体の捉え方やその微妙な違い、そしてメディアを作り上げる言葉のトレンド変遷などまで対話のなかから見えてくる、これはこれでなかなか面白い体験なのです。
複数の記事を読み歩く感覚や、記事同士の意外なつながり、タグという観点でもぜひ注目してみていただけたら。そして今後追加してほしいタグなどがもしあれば、お気軽にSNSなどで教えていただけたら嬉しいです!(g)