飯泉俊夫 絵画展 ─時の風景─
時を経て風化しながらも穏やかな表情をたたえて佇む埴輪。強風に煽られ荒々しく波うつ北国の海。そして、現代に息づくイタリアやスペインの歴史的街並み。洋画家・飯泉俊夫は、悠久の時の流れの中にある風物の姿を、積み重ねてきた歴史とともに作品の中に描きとめてきました。
様々な色彩の絵具を幾層にも塗り重ね、削り取ることで、それらの作品は、具象であるにもかかわらず、心象的抽象とでも言える空間を生みだしています。薄塗りで描かれた裸体画のシリーズもまた、心象的空間を背景とし、時と
ともに移ろいやすい美を私たちの眼前に永遠にとどめて見せてくれます。
[広報資料より]
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