村田真/原久子 |
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8/10-8/14 |
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ART CAMP in CASO
8/2〜9/14 CASO[大阪] |
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関西の美術系の6つの大学の大学院生を中心としたグループ展。4期に分け卒業生も含む68人が作品展示。なぜこのグループ展に参加しようと思ったのか、出品者たちに聞くとそのほとんどから「CASOのような大きくて天井の高い白くて大きな壁のある場所で作品を展示してみたかった」といった内容の回答があった。自主企画で運営しているこうしたグループ展への興味は、これまで知らなかった同世代の作り手たちとの交流にあるのではないか、と思っていたが、それもはずせないものの、そこに一番のポイントがあるのではないようだった。学生たちはホワイトキューブで自分の「美術」を展示したがっていた。こんなことを書くと展覧会を否定的にとらえているように思われるかもしれないが、作品の質は学生といって侮ることのできないものが多くて、たくさんの新しい作家との出会いにワクワクさせてもらった。
[8月10日(日) 原久子] |
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ソーダッタンダ
8/10 神戸アートビレッジセンター |
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美術に関するお悩みをカウンセリング致します。と謳ったアート・クリニックとでもいった内容のイヴェント。百戦錬磨(?)のアーティスト藤浩志や、企画や運営を手掛けるアートディレクターたちが持ち込まれた相談にのってくれるソウダン・カフェが設けられた。
[8月10日(日) 原久子] |
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白山陶器:FACTORY展
8/9〜31 graf
media gm[大阪] |
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わが家にもこの醤油さしあった!なんて懐かしくみた人も多いはず。白山陶器のブランドで作られた食器類の展示だけでなく、作ってゆく工程がビデオや展示で紹介され、工房がまるごと引っ越してきたような展覧会でした。
[8月12日(火) 原久子] |
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At This School
7/22〜8/31 京都芸術センター |
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北山良央、中ハシ克シゲをいう2人の作家の作品により「いのち」「生」「死」といった問題を考えてゆく内容。ボランティアを募って公開制作を行なった中ハシの《ZERO》を、78畳ある大広間に展示したが、実物大の戦闘機が床の間に向かって宙に浮いたように展示された空間は圧巻。ちなみに、《ZERO》はプラモデルを接写して25,000枚のサービス版のプリントをつなぎあわせて実物大につくりあげてゆく作業があって、そのプロセスには過去を検証してリサーチする作業も入れると膨大な時間がかかっている。
[8月12日(火) 原久子] |
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称名寺の美術工芸
8/31〜9/28 神奈川県立金沢文庫[東京] |
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またおかあさんにおいだされたにこさんは、ぼんくらとうさんをつれて金沢文庫のおばあちゃんちにあそびにいきました。称名寺のおいけにはコイやカメやスッポンがおよいでたので、パンのエサをやりました。そしたらおとうさんはテンランカイをみたいとダダをこねたので、しかたなくつきあったげました。しんきくさいブツゾーやボーズのどうぐがならんでてたいくつだったから、おおごえだしたりかたぐるましてもらっておとうさんをこまらせてやりました。これでおとうさんもにこさんをつれてテンランカイをみにいくのはこりたでしょう。ひとりでいきやがれ。にこ
[8月13日(水) 村田真] |
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不滅の輝き 甦る幻の松方コレクション
8/2〜28 ホテルオークラ別館「曙の間」[東京] |
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企業や個人所有の美術品を集めて公開する「秘蔵の名品アートコレクション展」。9回目を迎えた今回は、稀代のコレクター松方幸次郎が収集し、その後手放した「幻のコレクション」を集めたもの。松方が第一次大戦中の1916年から1922年までのあいだにヨーロッパで購入した美術品は約1万点。うち8000点の浮世絵はのちに東京国立博物館に収蔵されたものの、1000点の西洋美術は売却されて散逸。ロンドンに残しておいた300-400点は焼失し、フランスに預けていた400点だけが第二次大戦後に返還されて国立西洋美術館の母体となった。今回出品されたのは、散逸した千点の西洋美術のうち47点に、東博の浮世絵17点を加えた計64点だから、全体の150分の1にすぎない。コロー、クールベ、ピサロ、ムンクら著名画家もいるが、ジャン・フランソワ・ラファエリ、フランク・マーカム・スキップワース、グリン・ウォレム・フィルポットなど聞き慣れない画家の陳腐な作品もあって、玉石混淆だったことがよくわかる。
[8月14日(木) 村田真] |
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野見山暁治展
8/12〜10/5 東京国立近代美術館 |
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野見山暁治は1920年生まれだから今年83歳。以前はほとんど興味なかったけど、最近、岡本太郎や香月泰男ら軍隊経験のある画家について調べてるうちに、少しは関心をもつようになった。彼らに共通するのは強烈なねばり腰と絵筆を捨てなかった執念だ。だけどそれが作品のパターン化を招いたことも事実。野見山も、戦前から戦後のパリ時代(1952-64)までの作品はとても新鮮に映るのだが、60年代からマンネリ化していったように見える。まあこれはスタイルが確立し、安定期に入ったとも言えるのだけれど、なんかダイナミズムに欠ける印象は否めない。もっともそれはピカソを例外として、どんな画家にも当てはまることかもしれないが。
[8月14日(木) 村田真] |
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中ハシ克シゲ《ZERO》バーニング
8/14 京都芸術センター、成安造形大学[滋賀] |
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中ハシの《ZERO》のプロジェクトはすでに戦闘機を作ることでいえば9機め、実際に搭乗したパイロットのエピソードも作品の重要な要素となっているこの作品は、最終的には焼却することで完結する。この日は展示された型の飛行機で特攻隊員として飛び立ち亡くなった方の命日。実際に飛行機が墜落した、あるいは通過したであろう地点に位置する成安造形大学グラウンドにて焼却。お葬式にもにたセレモニーをはじめて体験。
[8月14日(木) 原久子] |
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