村田真/原久子 |
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7/23-7/25 |
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京都ネオ西山文化フォーラム
8/16 京都大学桂キャンパス ローム記念館[京都] |
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はじめて桂坂キャンパスに来た。百万遍に昔からあるキャンパスとは趣がまったく違う。映像制作にどのように3次元ビデオ美術を盛り込んでいけるかといった研究をしている人の発表は、普段アートと接してる者からすると映像そのものに魅力がなくて、3次元にする必然性を感じられずに技術だけが宙に浮いて陳腐に見えてしまった。
一方、現在は京大特認教授のアーティスト土佐尚子氏が松岡正剛氏、近藤等則氏(トランペッター)と共同でつくったZENetic Computer[ゼネティックコンピュータ]のプレゼンを行なった。すでに北米やフランスなどでも発表されたこの作品は、オーディエンスが山水画を描き、その絵の中に入って、禅問答などを行なうロールプレイングゲームのような要素をもった作品。作品と触れながら禅の世界を巡ることができる。Softpadによる映像+音響のパフォーマンスが終わった頃にはちょうど8時前。そのまま屋上に上がって五山の送り火を見た。京都市内といっても西の端の桂坂からと、京大本部のある左京区からとはまったく五山の見え方が違う……京大も変わってゆくのかしら。
[8月16日(水) 原久子] |
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大枝アートプロジェクト02 椎原保+藤本由紀夫「大枝の鏡」
8/16 上の池・下の池[京都] |
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椎原保と藤本由紀夫のコラボレーションが1日だけあるというので、京大でのフォーラムと両方に参加しようと出かけた。とはいうものの、2カ所は歩いて移動するにはあまりにも遠い。企画者のひとり井上明彦さんに送迎してもらうというVIP待遇でなんとかたどり着く。[ECHO]というアルファベット文字を水鏡に写すとそのまま[ECHO]となるのはほかの場所での展示でも見てきた。そして、同じカタチと大きさの池が2つ並ぶ、上の池・下の池の上空にビデオカメラをつけたバルーンを上げて、二重の[ECHO]をみる。何とも大人な遊びにニンマリ。
[8月16日(水) 原久子] |
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くもならべ
7/30〜8/30 京都芸術センター ギャラリー北・南[京都] |
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夏休みの小学生を対象とした企画が各文化施設で今年はとくに多く催されたように思える。岩野勝人、谷本天志、池上将暢、吉田翔の4人の作品展示がギャラリー南で、彼らによってすすめられたワークショップ「くもならべ」の成果展示がギャラリー北で行なわれた。作品は提供された雲のかたちのパネルに、子どもたちが思い思いに彩色したものを複数つけて造形化していったもの。張り巡らされた紙に、床も壁もいたるところに子どもたちは雲を描いた。講師をつとめた4人の展示はかなり渋めで、カラフルな「くもならべ」との温度差に、子どもがどんな反応をしたのか見てみたかった。
[8月20日(日) 原久子] |
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BAS 06
8/18〜27 Bunkamuraギャラリー[東京] |
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球体絵画の鮫島大輔、ピンボケリアリズムの永瀬武志、少女肖像(舌かみそう)の浜竹睦子、不気味なコスプレ写真の山口典子の4人。共通しているのは、みんな商品として自立していること、抽象ではないこと。売れなくちゃね。てことで、これまでのBASの出品作家の小品も展示販売してました。
[8月23日(水) 村田真] |
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岡本太郎「明日の神話」
7/8〜8/31 日テレプラザ[東京] |
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ミシェルを連れて汐留へ。あ、ミシェルって猫じゃなくて、2歳の息子です。風光(フーコー)って名前をつけようとしたら反対されたんで、勝手にミシェルと呼んでるんです。
んなこたどうでもいいんだが、そのミシェルが生まれる直前、行方不明だった太郎の《明日の神話》がメキシコシティで発見されたという。その後、日本に持ち帰り修復を経て一般公開となったのだが、全長30メートルもある巨大絵画のため、とりあえず
雨露をしのげる日テレプラザに仮設展示したというわけ。作品の前には柵があり、それより近くで見るにはいったん裏にまわってスタッフの解説を聞かなければならない。しかし、「絵の中央には原爆に焼かれた骸骨が描かれ……」と語るスタッフのTシャツには「熱(あつ)ッ!」とプリントされていて、シャレにならないのだった。
[8月24日(木) 村田真] |
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