村田真/原久子
10/29
アートプログラム青梅2006「緑化する感性──街道を読む 」
10/29〜11/23 青梅市内各所[東京]
東青梅で降りて、まずは都立農林高校の講堂へ。ここは最近、都立青梅総合高校に変わったらしく(さすがに青梅でも農林は廃れたか)、校舎は真新しい鉄筋コンクリートだが、講堂は昔なつかしい1930年代の木造建築。屋根裏にはマックロクロスケが棲んでいそうな雰囲気だ。その一室に、小さな円形の鉄をつないでドーム状にした青木野枝の彫刻がドンと。そこから5分ほど歩くと、織物工場だった古い建物がいくつか並び、展覧会場になっている。繊維試験場だったBOX-KI-O-KUでは内田あぐり、作間敏宏、小滝雅道、林田直子、加工工場だったSAKURA-FACTORYでは戸谷成雄と袴田京太朗、女子更衣室では佐藤時啓が展示。内田、小滝、林田は絵画なので作品展示は難しいものがある。内田は屋外に小屋を建て、額縁のついた窓から内部の絵をのぞかせていたが、これはこういう場所での絵画展示のひとつの方法だ。佐藤は女子更衣室の窓をふさいで小さな穴を開け、室内を巨大なピンホールカメラに仕立てていた。女子更衣室の中をのぞくのでなく、女子更衣室から外をのぞき見るところがミソ。
[10月29日(日) 村田真]
ルーヴル美術館展 〜古代ギリシア芸術・神々の遺産〜
9/5〜11/5
京都市美術館
[京都]
情報量と会場の人の多さに酔ってしまい、文様や、身体表現のディテールは脳裏に残っているものもかすかにあるが、目でとらえたものが脳に届くか届かないうちにどんどん消去されていってしまった。
[10月29日(日) 原久子]
浅井忠と関西美術院展
10/17〜12/3
京都市美術館
[京都]
確か
村田真さんが東京展について書いていた
はず。同じ美術館内で開かれているルーヴル展とは比較にならないほどすいていてゆっくり見られる。充実した展覧会であり、西洋の絵画法が受容された時期の重要な産物がどっさり。どういった段階を経て約100年後の現在があるのかを知るにもとてもいい展覧会。だが、同行したある国の美術史家は日本人が描いたこんな絵には興味はない、と言い放って私を置いてどんどん進んで行ってしまった。
[10月29日(日) 原久子]
村住知也
10/7〜29
ヴォイスギャラリーpfs/w
[京都]
表現の方法も、展示方法も日本人離れした感性の持ち主に思えた。プロフィールを見ると海外でのレジデンスなどの経験が豊富のようだ。いろいろな影響を受けてきたのかもしれない。でも、なんといっても基本的に絵が上手い。小さめのキャンヴァスに描かれたタブローは、その1枚のなかですべてが完結しているようで、周囲にあるものと関係性をもちながら新たな側面をもって成立する。
[10月29日(日) 原久子]
三瀬夏之介展「奇景」
10/16〜29
neutron
[京都]
作品はこれまで何年かにわたり、何度か観てきたが、はじめて作家と出会う。「日本画」を問う動きは今にはじまったことではないが、三瀬の「日本画」に対するアプローチは地に足がついているというのか、一見アクロバティックな作品に見えるかもしれないが、じつはとんでもなく繊細な作品だ。紙に染みこんだ絵の具の痕跡をたどるようにイメージを描き起こしてゆく。展示していなかった大きな作品まで床にひろげてもらい、拝見することができました。作家から直接話を聞くと、技法やどんな思考の持ち主なのか、これまでしっくりと理解できなかったところもクリアになってすっきりした。
[10月29日(日) 原久子]
Trans-Acting 未来の記譜法
10/6〜29
京都芸術センター
[京都]
日本語の展覧会名に「未来」とついて、遠い記憶のどこかに刻まれた風景にも思えるが、懐かしくもある。だからそれは未来というより、過去における未来なのだろうか。3人展出品作家であり、企画者の一人でもある松井紫朗とタイミングよく会えた。私が特に気に入ったのは、ドーナッツ型の苔玉ふうのオブジェが、内部がまぶしいほど明るい洗濯機もどきのシルバーの箱のなかでくるくると回転する松井作品。
左:京都芸術センター入口に設置された松井紫朗作品
右:松井紫朗作品
[10月29日(日) 原久子]
Index
10/26-10/27
「ルーヴル──DNPミュージアムラボ」オープニング記念シンポジウム
素景──陳若冰 平田五郎 尹熙倉
のぎすみこ かくれんぼ
大野一雄フェスティバル2006
今村源展・連菌術 Over the Ground / Under the Ground
10/28
(Rx3)3(アールエックス・キューブ・キュービック)
「20061006-1111」しみず賛
宮本隆司「forgotten忘れていた」
ルース・ルート、アレックス・ブラウン、キャメロン・マーティン、サリー・ロス
クリスト&ジャンヌ=クロード講演会
田名網敬一・ビックリ箱構造の解剖展
10/29
アートプログラム青梅2006「緑化する感性──街道を読む」
ルーヴル美術館展 〜古代ギリシア芸術・神々の遺産〜
浅井忠と関西美術院展
村住知也
三瀬夏之介展「奇景」
Trans-Acting 未来の記譜法
10/30-11/3
オフィス展 杉山優子
DARK SEED 02
森口裕二個展 丑寅からの宴
GARDENS ガーデンズ──小さな秘密の庭へ
エマニュエル・アンティル展
sketch furniture by front
Design Tide in Tokyo 2006
Super White by gf
100% DESIGN TOKYO
11/4-11/5
サスティナブル・アートプロジェクト2006 台東・言問い通り現代美術展「言の聞え」
Dzine -stealing dreams-
浅田政志個展「浅田家」
青木淳 taro nasu bambi
日野田崇個展
プライスコレクション 若冲と江戸絵画展
中村協子展「スイートホーム・殺人事件」
11/6-11/11
揺らぐ近代
岡部昌生展
クリエーター・イン・レジデンス内見会
森鴎外と美術
gallerism 2006「現場だ!」
エッセンシャル・ペインティング
小川信治展──干渉する世界
ニッポンvs美術
STAY WITH ART 2006「もてなし」
11/12-11/14
incubation 06
中ハシ克シゲ展 ZEROs
快走老人録
クリーブランド美術館展
ビル・ヴィオラ:はつゆめ
スーパーエクスタシー 至福への旅路
11/15-11/17
ルソーの見た夢、ルソーに見る夢
空間に生きる──日本のパブリックアート
土と色 ひびきあう世界
日豪写真交流展 まなざしの交換 ポール・ナイト展
日展
大エルミタージュ美術館展
ユニヴァーシティ・ミュージアム合同展
タリエ
11/18-11/23
Henk Visch展
森村泰昌「烈火の季節/なにものかへのレクイエム・その壱」
蜷川実花「永遠の花2」
大竹伸朗 全景
TAP2006
カーク・レイナート来日展
第3回「絵画修復と模写」展
日豪写真交流展 まなざしの交換 ペトリーナ・ヒックス展
日豪写真交流展 まなざしの交換 Daniel Crooks展
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