小吹隆文/福住廉 |
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4/23〜5/19 |
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森本絵利展
4/16〜5/12 サイギャラリー[大阪] |
一見刻みネギの山みたいな作品《森》は、1ミリ×1センチの紙で輪を作り、それを55メートルにわたり鎖状に繋いだもの。金属タワシを思わせる《カリフラワー》は、2キロメートルの長さの銀糸に延々かぎ針を繰り返して作られている。印刷のドットを思わせる平面作品は、1ミリごとにアクリル絵具で点を打って描かれている。途方もない細かな作業の繰り返しに開いた口が塞がらない。一体、何が彼女をそうさせるのだろう? 止むに止まれぬ思いが芸術的創造の本質だとするなら、これ以上本質に忠実な作品はないだろう。
[4月23日(月) 小吹隆文] |
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BODY SOAP──伊東宣明展
4/24〜29 立体ギャラリー射手座[京都] |
自分の尿を素材に用いた尿素配合石鹸7点(1週間分)と、制作期間に食べた食料の残滓(ミカンの皮、食品パッケージ、野菜のヘタ、飲料の缶など)からなるインスタレーション。自分の体を通過した物質を通して、身体、ひいては自分自身を見つめ直した作品だ。石鹸は一見レアチーズケーキのようなむっちりした質感で、臭いもしない。希望者はテイクアウトしても良いとのことで、初日午後の時点ですでに何カ所か切り取られていた。
[4月24日(火) 小吹隆文] |
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三木昭個展──昆虫3DCGと昆虫模型展
4/24〜5/6 アートスペース虹[京都] |
3DCGで作られた精密な昆虫イラストと模型。普段は仕事でディスプレー用の造形物を作っている作者は、制約なくハイエンドな造形を作りたいとの思いから画廊での発表を選択した。子供の頃昆虫採集に明け暮れた身としては、これらを前に燃えずにはいられない。食い入るように作品を凝視し、カタルシスを得た。男性なら分かるはず、この気持ち。
[4月24日(火) 小吹隆文] |
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ART LAN @ ASIA アジアの新★現代美術!!
4/21〜5/13 横浜創造界隈ZAIM【ザイム】[神奈川] |
日中韓から20組あまりのアーティストを集めた展覧会。正確には「東アジア」なのではないかということと、全体的に展示会場の照明が配慮されていない点が気になった。そうしたなか、照明を落とした室内で写真とテキストによるインスタレーションを発表した高嶺格は格の違いを見せつけていた。
[4月25日(水) 福住廉] |
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