村田真/酒井千穂 |
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8/25〜8/29 |
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篠原愛 展
8/25〜9/6 ギャラリーQ[東京] |
金魚が少女の内臓をつっついたりしている絵。昨年、多摩美を卒業してすぐに開いた個展で注目を浴び、その後のグループ展やアートフェアでも完売したという人気急上昇の新人。急降下しないでね。
[8月25日(日) 村田真] |
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向山裕展「海水・酸素」
8/25〜9/6 ギャルリー東京ユマニテ[東京] |
頭にひれの生えた「じゅうもんじだこ」をはじめ、妙な魚や鳥ばかり描く異色の画家。博物学への関心と絵画への情熱のバランスがとれている。
[8月25日(日) 村田真] |
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「マシュー・バーニー:拘束ナシ」試写
8月25日 映画美学校[東京] |
3年前に金沢21世紀美術館で見た「拘束のドローイング」展のナゾがようやく解けた。巨大なワセリンのかたまりはヨゼフ・ボイスの真似ではなく、クジラの油脂であり、なぜクジラかといえば、パートナーのビョークが捕鯨国アイスランド出身だからなのね。この映画は、そのときプレミア上映された「拘束のドローイング9」のロケ現場を追ったメイキングもの。「拘束のドローイング」だけでなく、これまでのインスタレーションや映像もなんとなく理解できた。
[8月25日(日) 村田真] |
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エモーショナル・ドローイング
8/26〜10/13 東京国立近代美術館[東京] |
「現代美術への視点6」として企画された。ドローイングというからいわゆる古典的な素描を期待して行ったら、ハズレ。もちろん紙に鉛筆やインクで描いたオーソドックスな素描もあるが、それらを立体的にインスタレーションしたものもあれば、アニメもいくつかあった。出品は奈良美智、坂上チユキ、辻直之らのほか、アマル・ケナウィ、キム・ジュンウク、ナリニ・マラニ、マニュエル・オカンポ、アディティ・シンらアジア、中東勢ばかり。なんだろういったい。
[8月26日(火) 村田真] |
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ジョン・エヴァレット・ミレイ展
8/30〜10/26 Bunkamuraザ・ミュージアム[東京] |
ラファエル前派というと、ラファエロ以前の素朴な絵画表現に立ち返ろうという理想とはうらはらに、実際にはキッチュで安っぽいイラストみたいな作品が多いという印象があるが、その典型がミレイなのだ。超絶技巧とも呼べるほどの描写力には感服するが、ただそれだけを誇示してるって感じがしないでもない。とくに初期のころの気負った作品は、アンドリュー・ワイエスかノーマン・ロックウェルを彷佛させ、素朴どころかポップでさえある。でもラファエル前派以降の後期になると、次第にタッチも色づかいも解放されて自由になっていく。とくにベラスケスの荒々しい筆触にも似た《ベラスケスの想い出》や、ターナー風にぼやけた晩年の風景画は瞠目に値する。
[8月29日(金) 村田真] |
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アジアトップギャラリーホテルアートフェア2008
8/29〜31 ホテルニューオータニ[東京] |
最近はやりのホテルを使ったアートフェア。って7月27日に書いたばかりだけど、これもそう。日韓中の画廊71軒がホテルニューオータニの22〜24階の87室を借りて作品を展示するという大規模なもの。主導したのは韓国の画廊らしいが、日本側は「アートフェア東京」から締め出された貸し画廊も含まれている。それにしても「アジアトップギャラリー」とは、なんと大胆なネーミングか。惹かれる作品も多々あったが、それより高層階だけに窓から見る景色はなかなかのもの。ひとまわりすれば東京風景が360°見渡せるからね。
[8月29日(金) 村田真] |
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