| 村田真／酒井千穂 |
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| 7/26〜7/30 |
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第13回ニパフ・アジア・パフォーマンス・アート連続展'08
7/25〜27 ZAIM別館401号室［神奈川］ |
路上公演は別にして、NIPAF（ニパフ）本公演を見るのは何年ぶりだろう。今回は横浜での初公演、それもZAIMでやるというのだから見逃すわけにはいかない。3日間興行の中日の今日は、ジョン・ジョルノ、黒田オサムという70代の大御所から20〜30代の若手・新人までの登場。ていうか、そのあいだの40〜60代の中堅ベテランがごっそり抜けてるんですけど。ジョン・ジョルノの朗読も黒田オサムのホイト芸も無形文化財ものだが、いちばん感じ入ったのは門倉緑。はしょっていえば、トマトを口の中で噛み砕いて皿に戻し、また口の中に入れて……を繰り返し、最後はジュース状になったそれを飲み干すというパフォーマンス。単純な行為の繰り返しにもかかわらず、見ていて非常に感情を揺さぶられる。これを複数の人間がリレー方式でやったら……と想像するだけで心がざわめく。
［7月26日（土） 村田真］ |
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塩田千春──精神の呼吸
7/1〜9/15 国立国際美術館［大阪］ |
大阪に日帰りアートツアー。まずは国立国際へ。地下2階へ降りると、《大陸を越えて》と題する巨大な新作インスタレーションが。床に2,000足を超えるはき古したくつが置かれ、その一つひとつから赤い糸が延びて1点で結ばれている。逆にいえば、1点から赤い糸が無数に延びて個々のくつにつながってるわけ。この糸を、天からすべての人間に降り注ぐ「聖なる光」と見ることもできるし、また、集団の行動を制御する「操り糸」とも、男女を結びつける「赤い糸」とも考えられるし、もっといえば空中で炸裂した核の放射線と見ることだって可能だ。つまり見方によってくつは悲劇的にも喜劇的にも解釈できてしまうのだ。奥の展示室には病院の白いベッドが20台ほど置かれ、その空間に黒い糸が張りめぐらされている。これも同様にさまざまな解釈が可能だ。見る者の琴線に触れるには、これくらい大量の糸が必要なのかも。
［7月27日（日） 村田真］ |
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アート大阪2008
7/25〜27 堂島ホテル［大阪］ |
最近はやりのホテルを使ったアートフェア。このアートフェア、2002年に海岸通の倉庫を舞台にした「ART in CASO」を前身とし、昨年から堂島ホテルに移転、今年はさらにグレードアップして、韓国、台湾の画廊を含む計47軒が8〜11階の客室で展示したもの。東京の画廊も出ているが、さすがに西日本の画廊が多く、半分くらいは知らない。興味深い作品も多数あったが、もっとも興味深かったのはハイクラスのラブホといった風情のコジャレた客室だ。ぜひいちど泊まってみたい。だれと？
［7月27日（日） 村田真］ |
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横谷奈歩「静かな結末・共有する秘密」
7/25〜27 ホテルTポイント214号室［大阪］ |
2年がかりでコツコツとホテルの一室を丸ごとインスタレーションしてきた横谷の労作。入るといきなりお化け屋敷のような暗闇で、そこを抜けると真っ白い世界。冷房が効かないのに寒気がするのは、けして作品が寒いからではなく、雪国のように白く、静寂に包まれているからだ。ベッドやバスタブは残っているものの、ここがホテルの客室であることを忘れさせるほどの改造ぶりだ。よくやらせたもんだが、このあとどうするんだろう。
［7月27日（日） 村田真］ |
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ピピロッティ・リスト：ゆうゆう
7/13〜10/13 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館［香川］ |
今年、Art Basel Art Unlimited部門に出品された「A Liberty Statue for London」（2005-2008）や過去の作品を、「人間の身体や五感を使って鑑賞するインスタレーション形式で展示構成」とあったのだけれど、私は五感を使ったっけな、と後で考えてしまった（使ってない）。2サイクル見ても脈絡はつかめなかったけれど天井に映し出される映像を大きなソファ（？）に寝転がって鑑賞する空間で眠りこんでいる人がいて、ゆうゆう、とつぶやきそうになってしまった。
［7月30日（水） 酒井千穂］ |
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