この度、京都では初となる鴻池朋子の作品展を、近年のプロジェクトや活動のご紹介と共に開催いたします。

塔のような画廊ビル全体をサイトスペシフィックに使ってワークショップをしたり、着物と刺繍の実験的な新作、毛皮指人形や皮絵画など素材との出会いによって制作された作品のインスタレーション、図書館のように記録写真や映像、著書が閲覧できるスペースなども設けられます。また、これまでにあまり美術館では展示されたことのないドローイングや陶物の小品たちもお目見えします。

鴻池がこの画廊の最初の下見でしたこととは、5階から屋上のハッチを開けに行き、何よりも先にこの建物に風を通したことでした。これまでにも鴻池は、場所に少し手をかけることで、そこに滞留する時間や空気を震わすような仕事をしてきました。それは新しい何かを作ることとは違い、私たちと世界との関係を再び濃密に連続させるような体験です。タイトルの《メディシン・インフラ》とは、「メディシン」には薬や自然治癒力、「インフラ」には道筋という意味が働いています。高速で直線的に目的地へ行く道ではなく、身体の感覚を総動員し、それぞれのペースで独自の旅をする、“生きものとしての小径” が私たちの周りに潜んでいて、今回は、その小径を観客と共に探っていきます。

初日10/10には二つの予約制イベントを行います。
(ワークショップとトークイベント、下記会場リンクからイベント情報参照)
また18:00〜20:00 レセプション(参加自由)を催します。
ワークショップとアーティストトークは、会期中にあと一回開催予定です。
最新の情報はウェブサイトよりご確認ください。