岡村桂三郎展
近年、「日本画」というジャンルから抜け出し新たな表現を確立しつつある岡村桂三郎の個展を開催いたします。2002年に発行され話題となった絵本「海女の珠とり」はお能の物語「海土」を、観世流能楽師である片山清司が子供向けに書き下ろしたものです。そこに、岡村桂三郎の独特の感性による原画が加わり子どもから大人まで楽しむことのできる名作となりました。命がけで子どもの将来を願う母親の深い愛情という普遍的で壮大なテーマを岡村の18点の作品はダイナミックかつ繊細な表現力で見事にあらわしています。本展は、この絵本の原画と最近作により岡村桂三郎の新たな表現哲学を展望しようとするものです。
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