夏目漱石の精神──仙台の「漱石文庫」から
現今も多くの読者をひきつけてやまない作家・夏目漱石。明治38年に発表した「吾輩は猫である」が評判を呼び、以後亡くなるまでの10年間で「三四郎」、「心」などの名作を世に送り出しました。また作家として多忙を極める中、木曜日を面会日とし、「漱石山房」と名づけられた書斎には、漱石を慕う弟子が集まるサロンが形成されました。後に東北大学に赴任する、哲学者・阿部次郎、ドイツ文学者・小宮豊隆もそのメンバーで、二人はこの漱石の「木曜会」の精神を仙台にもたらし「学都仙台」の基礎を築きました。
本展では100年を経ても色あせない漱石作品の魅力や、漱石と仙台とのつながりを、戦火を逃れ東北大学附属図書館で「漱石文庫」として保存されてきた貴重な資料を元にご紹介します。[広報資料より] |
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